シティMF、母国ウクライナの危機へ反戦デモ参加 名将ペップが感銘「彼に寄り添う」
ジンチェンコ、露侵攻を受けた母国を防衛 クラブでは懸命に練習へ励む姿
マンチェスター・シティのウクライナ代表MFオレクサンドル・ジンチェンコは母国ウクライナがロシアに軍事侵攻を受けている現状についてSNSでメッセージを発信し、マンチェスターで行われたデモにも参加するなど戦争反対を強く訴えている。そうした深刻な状況のなかでもトレーニングに励み、真摯な姿勢で試合の準備にも臨んでいるなか、ペップ・グアルディオラ監督はジンチェンコの姿を称賛している。英紙「デイリー・メール」が報じた。
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻はすでにサッカー界にも大きな影響を及ぼしている。サンクトペテルブルクで開催予定だった今年のUEFAチャンピオンズリーグ決勝戦の開催地はすでにパリに変更されることが正式に決定した。
ウクライナ代表のジンチェンコはSNSを通じてロシアのウラジーミル・プーチン大統領を痛烈に非難したほか、マンチェスターで行われたデモに夫婦揃って参加。戦争反対を強く発信してきた。その一方で、ロシアによる侵攻が始まって以降に行われた2度のチーム練習にもしっかりと参加している。
グアルディオラ監督はジンチェンコの精神的な強さを称賛し、クラブは全面的にサポートすると語っている。
「オレックス(ジンチェンコ)は信じられないほど強い男だ。当然、チームもクラブも無条件で彼に寄り添う。もしこれが自分の国、自分の生まれた場所、家族や友人がいる場所で起きていることだとしたら何を感じるだろう。彼は今まさにそういう気持ちだ。自分の育った国を愛している。彼らは無実の人々を攻撃し、命を奪っている。今は簡単な時ではないが、昨日のトレーニングでも彼は素晴らしかった」
マンチェスター・シティは現地時間2月26日にエバートンと敵地で対戦する。渦中のジンチェンコもメンバー入りし、出場する可能性はあるようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)