「私にも、選手たちにも謝罪した」 浦和監督、神戸戦退場で出場停止の明本に言及「今後あのようなことがないことを願う」
G大阪戦は明本が出場停止、ユンカーと新人木原もコンディション不良で起用できず
浦和レッズのリカルド・ロドリゲス監督は2月25日に定例のオンライン会見を開催し、新型コロナウイルスに陽性反応を示した選手が複数いるなかで翌日に控えたリーグ第2節ガンバ大阪戦に向け、「選手たちが戻ってくるのを待ちながら結果を出したい」と話した。
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浦和は2月12日の富士フイルム・スーパーカップで川崎フロンターレに2-0で勝利して幸先よくシーズンに入ったが、翌週に選手5人、スタッフ5人が新型コロナウイルスに陽性反応を示したと発表。一気に苦しくなったメンバー構成のなか、19日のリーグ開幕節の京都サンガF.C.戦に0-1で敗れた。23日のヴィッセル神戸戦は、前半に2-1とリードしたものの、FW明本考浩の退場処分で守勢を余儀なくされ、残り時間わずかで追いつかれ2-2で引き分けた。
ロドリゲス監督は明本について、「本人もやってしまったことを悪いと意識して反省している。私にも、選手たちにも、謝罪した。試合の中でいろいろな感情はあるだろうが、あのような反応をしてしまうとチーム全員の仕事を壊してしまう。今後、あのようなことがないことを願っている。私たちは今、困難を抱えている。神戸戦の試合への影響だけでなく、次の試合にも影響のある退場だった。特に前線の選手が少ないなか、ピッチに立つ選手が良いパフォーマンスを見せながら戦っていきたい」と言及した。
その明本はG大阪戦が出場停止。前線で今季まだ出場がないデンマーク人FWキャスパー・ユンカーと、京都橘高から加入したルーキーFW木原励について、指揮官は「キャスパーは少し怪我をしていて、キャンプでほとんどトレーニングできなかった。木原も違和感を抱えているが、これから成長していく選手だと思う。どれくらいの時間かは分からないが、まだ待たなければいけないと思う」と、まだピッチに送り出す状況にないことを示唆した。
神戸戦では10人で約35分間を耐える厳しいゲームを強いられ、中2日での試合になる。一方のG大阪も中2日だが、こちらはルヴァンカップのゲームでメンバーを大幅に入れ替えていた。そうした意味での苦しさもあるが、ロドリゲス監督は「神戸戦で10人になった瞬間、いろいろなことが頭をよぎった。オプションもあったが、最終的にあの形(5-3-1)にした。ガンバ戦を見据えて4-4-1にすると消耗が激しいことも考えた」とも話している。
浦和は昨季加入で中心的な存在になってきたMF小泉佳穂がキャンプ後半は別メニュー調整で、ここまでは京都戦で約30分プレーしたのみ。苦しい台所事情の中でMF江坂任と誰が前線を構成するのかも難しい判断を迫られそうだ。
ロドリゲス監督は「決定力も高めながら、選手たちが戻ってくるのを待ちながら結果を出したい」と話す。G大阪戦の後には中3日で川崎フロンターレ戦も待っているだけに、シーズン序盤の正念場が訪れていると言えそうだ。