ACLが秋春制移行&外国人枠拡大へ 2023-24シーズンから採用とAFCが発表
2021年にハリファ会長が出していた案が具現化へ
アジアサッカー連盟(AFC)は2月25日、2023-24シーズンからAFCチャンピオンズリーグ(ACL)が秋春制に移行し、外国人枠も拡大されることを発表した。
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ACLは2002-03シーズンに現行のフォーマットに改定され、現在は春に開幕して準決勝まで東西で分かれて開催。例年11月頃に行われる決勝のみ東西のクラブが顔を合わせる。一方で、東アジアは春秋制のシーズンで戦い、西アジアは秋春制で戦っているため、現在は中東勢を中心としたチームが大会中にガラッとメンバーが変わってしまう状況にあった。
AFCは今回の決定を「アジアのトップクラブは、移籍期間をより同期することによって、世界のシーズンに合わせて質の高い選手やコーチと契約する機会を改善し、代表チームの試合とのバランスを保つために年間のクラブの試合をより均一に配分することが可能になる」とした。この提案自体は、21年の時点でAFCのサルマン・アル・ハリファ会長から出されていたという。
この決定により、2023-24シーズンの大会は9月に開幕する。そして、外国人枠も現行の国籍を問わない3人+アジア国籍の1人から、国籍を問わない5人+アジア国籍の1人に拡大。また、出場停止になる累積イエローカードの数も2枚から3枚に緩和されるという。
また、ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の各組3位が進出するプレーオフは、6月7日にカタールのドーハで開催し、勝者がそのまま翌週に南米予選で5位のチームと本大会出場を懸けた大陸間プレーオフを戦うという。
今季のACLも決勝戦のみ来年2月に組まれていることで、日本勢が進出した場合にはシーズンをまたぐことによるチーム構成の変化が懸念されている。しかし、本格的に大会自体のシーズン制が変更されることで、出場クラブは難しいかじ取りを迫られることになりそうだ。
現行フォーマットになってから日本勢では、浦和レッズが2回、ガンバ大阪と鹿島アントラーズが1回ずつ大会を制してクラブW杯へ出場しているが、クラブとしてアジアの頂点を目指す戦いの難易度は格段に跳ね上がることになりそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)