浦和FW明本の“退場劇”、番記者の見解は? チームを苦境へ招きかねない“勿体ない行為”
万能性もあり、今やチームの中心的な存在に
また、1試合で2回の警告を受けてのものや、決定機の阻止ではないレッドカードなので、出場停止が1試合で済むかは分からない(※1試合出場停止をJリーグが決定/2月24日18時発表)。ただでさえ浦和は前述の通りに台所事情が苦しく、さらに先週には新型コロナウイルスに陽性反応を示した選手が5人いると発表され、出場できる選手の数にも制限がある。明本のレッドカードは、この神戸戦だけでなく、その先もチームに苦しい影響を与えてしまうだろう。
明本は1月に24歳になったばかりの選手であり、将来性のある存在なのは間違いない。昨季は左サイドバックでの起用が多く、無尽蔵のスタミナでのアップダウンや守備面でフォーカスされる面があった。しかし、今季は前線で起用されるなか、浦和の公式戦4得点のうち2得点をアシストしている。多くのポジションでプレーできる万能性もあり、今やチームの中心的な存在になりつつある。
これだけ厳しく寄せられるのも、明本の入り込む位置や体の強さ、あるいはその存在が相手にとって嫌なものであるからに他ならない。レッドカードを受けたこと、それに値する行為があったのは残念だったが、この失敗から多くを学ぶ機会にすることが彼にとって重要なはずだ。