「ベンチばかりで腹が立つ」 うっ憤たまるエルシャラウィがベローナ戦で約1か月ぶりに本田と同時先発へ
「ゴールする必要がある」
ACミランの日本代表MF本田圭佑が19日のベローナ戦で、9月20日の第3節ユベントス戦以来、1か月ぶりにイタリア代表FWステファン・エルシャラウィと同時先発する可能性が高まった。18日付のイタリア地元紙ガゼッタ・デロ・スポルトが「ミランはべローナで、ファラオーネが先発する」との見出しで特集している。
本田は3トップの右、エルシャラウィは左ウイングでの先発が予想される中、イタリア代表のスピードスターは「ベンチばかりで腹が立つ。元気だよ。体調はいいし、以前から元気。ベンチにいっていた時も調子はよかったよ。ゴールする必要があるだけ」と語っている。
今季開幕戦ラツィオ戦では本田の先制弾を完璧にアシストするなど、エースとして期待通りの活躍を見せたが、イタリア代表に合流中に負傷。その後も軽度の怪我が続いていた。
その間、本田はリーグ戦6試合4得点2アシストと活躍。元フランス代表FWジェレミー・メネズも結果を出し、スペイン代表FWフェルナンド・トーレスも1トップとして出場。定位置を失っていたエルシャラウィだが、今回はメネズ負傷によりチャンスが巡ってきた。
「自分の実力を見せ、代表に入りたい。それが僕の目標。ラツィオ戦でいいプレーをして、リーグでポジティブなスタートを切った。その後、怪我をしてしまった。ユーベで先発し、その後3試合ベンチ。試合に出られないのは残念だが、それは当たり前。残念というより怒っているけど、現実を直視しなければならない。
僕は今やっているように、ただ全力を尽くすだけ。後は監督が決めること。ベローナ戦で本当に先発できるかは分からないが、ともかく心配はしていない。なぜなら監督の信頼を得ているから。僕のクオリティーを見せなければならないだけ」
エジプト人の父を持つことからファラオーネ(古代エジプトの王)と称されるエースが完全復活すれば、上位進出を目指すミランは最高のサポートを手にすることになりそうだ。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web