浦和MF松崎快、新天地初ゴール後に思わぬハプニング「ちょっと笑ってしまった」
神戸戦で移籍加入後初ゴール、「ただ今のゴールは、柴戸海」と会場アナウンス
浦和レッズのMF松崎快は、2月23日にヴィッセル神戸をホームに迎え撃ったリーグ戦で移籍加入後の初スタメン、初ゴールをマークした。そのゴールには「ちょっと笑ってしまった」というハプニングもあったようだ。
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松崎は浦和の近隣になる埼玉県川越市の出身で、大宮アルディージャの下部組織から東洋大学へ。卒業後の2020年に水戸ホーリーホックに加入して2シーズン過ごすと、今季に浦和へ移籍加入した。
沖縄県トレーニングキャンプでも精度のある左足と切れ味あるドリブル突破でアピールし、12日の富士フイルム・スーパーカップの川崎フロンターレ戦、19日のリーグ開幕戦の京都サンガF.C.戦で途中出場していたが、この神戸戦が移籍後の初スタメンになった。
しかし、そのゲームは波乱万丈のスタートになった。前半7分過ぎ、ペナルティーエリア内で相手FW大迫勇也へのタックルがアフターで足に入り、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の進言による映像確認の末にPK。このPK自体はGK西川周作がストップしたものの、その流れからFW武藤嘉紀に同10分の先制点を許していた。
そのシーンを松崎は「先に触れると思って出した足、大迫選手が速かった。それは今まで体感できていなかったこと。やってしまったと思った」と振り返る。それでも同12分、MF関根貴大からのラストパスをペナルティーエリア内で受けると、ワンタッチで相手のマークを外して左足シュートをファーサイドに決めた。
これが浦和での初ゴールになり、「正直そんなに当たりは良くなかったけど入ってくれて良かった。気持ちが落ちずにやってゴールをできたのは良かったと思う」と振り返った。
しかし、そのゴールの直後にスタジアムには「ただ今のゴールは、柴戸海」とアナウンスが。まさかの展開に「柴戸選手の名前が場内に流れたのが聞こえて、ちょっと笑ってしまった。その後に訂正してもらえたみたいなので良かったです」と苦笑いだった。
その後、浦和は2-1と逆転して迎えた後半13分にFW明本考浩が退場処分に。松崎は5バックにシフトするための交代になった。浦和は同42分に同点ゴールを許して2-2の引き分けとなり、勝利を逃してしまった。
松崎は前半のうちにGKと1対1になるビッグチャンスでシュートをセーブされたことで、「結果論ですが、自分が2点目を決めていれば終わった試合。退場者が出た後も2-1と3-1では勝つ確率が違った。フリーで受けたからには確実にゴールへ流し込むべきだった。初ゴールを取れたけど、悔いのほうが残ってしまった」と、悔しさが上回ったと話す。
それでも、昨季に明本やMF小泉佳穂、水戸で同僚だったMF平野佑一が浦和で主力になったように、J2でのプレーを評価されて移籍加入した松崎がネクストブレイクを果たす存在になる可能性は十分に感じさせた。浦和の右サイドに加入したレフティーがどんな成長を見せていくかが注目される。