神戸FW武藤嘉紀、浦和戦の“芸術的ボレー弾”の真相告白 「瞬間にこれしかないと」
神戸戦で叩き込んだ見事なボレーシュート、武藤が回想「いってくれという感じで蹴った」
ヴィッセル神戸の日本代表FW武藤嘉紀は、2月23日のリーグ第9節、浦和レッズとのアウェーゲームで決めた芸術的なループシュートについて「その瞬間にこれしかない」という閃きがあったと話した。
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神戸は立ち上がり10分でFW大迫勇也がPKを獲得。その接触プレーにより「足が痛いということで、譲ってもらった」という状況で武藤がキッカーに立った。しかし、ゴール左を狙ったシュートはGK西川周作がファインセーブ。武藤は「絶対に決めなければいけないところだった」と語る。
それでも神戸はそのプレーの流れで得たスローインからそのまま浦和陣内深くへ進出。すると、MF山口蛍が突破を図り、ペナルティーエリア左からゴール前へパス。ボールを受けた武藤が角度のないところから左足ボレーでループシュートを放つと、西川の頭上を越えて見事にネットを揺らした。
芸術性の高い一撃について武藤は「トラップの時点で浮いてしまって、その瞬間にこれしかないと。強く当ててしまうとループ気味にはならない。いってくれという感じで蹴った」と振り返った。
神戸はその後に逆転を許したが、退場者を出した浦和に対して完全に押し込んで攻め込む形に。そして後半42分にDF槙野智章が同点ゴールを奪い、2-2で引き分けた。
武藤は「この勝ち点1は後々、必ず大きなものになると。去年もそういう勝ち点1がリーグ3位につながった。もちろん勝てればベストだけど、勝ち点1を取り切ったのはプラスなんじゃないかと思う」と試合を振り返った。
先週末の開幕戦では名古屋グランパスを相手に敗戦し、2試合連続で勝利を逃す苦しいスタートになっているが、土壇場で奪った勝ち点1を武藤は前向きに捉えていた。