「嬉しいのに素直になれない」レッズ興梠、リオ五輪参戦を後押しした仲間の言葉とは
「オレは慎三が出ていた方が見たいと思う」
「(興梠は)恥ずかしがり屋というか、嬉しいのに素直に受け入れられないところがある。こんなチャンスがあるのに行かないのはもったいないよと。あの大舞台で活躍できたら年齢に関係なく素晴らしいことだし、オレは慎三が出ていた方が見たいと思うから、全力でやってほしい。人生は一回だし、3人しかない枠に監督から出てくれと言われるのは、そんな光栄なことはないよと。そういう話はしました」
レッズでのタイトルを切望する興梠はリーグ戦のチームを離れることに心苦しさを感じていた。その一方で、手倉森誠監督からの「お前と一緒にやりたい」という言葉には心を動かされていた。そんなストライカーの心の機微を柏木は感じ取っていたのかもしれない。
チームメートから活躍を期待され、送り出された興梠は「行くからには頑張ってきたいと思います。まずはチームになじんで、テグさん(手倉森誠監督)が目指すものをしっかり理解して、最大限の力を発揮したい」と語った。
五輪出場を決断してから5試合で4ゴールと、好調を維持して臨む五輪になる。手倉森ジャパンの最前線に構える万能型FWが、ブラジルの大地で躍動することが目標であるメダル獲得につながるはずだ。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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