「嬉しいのに素直になれない」レッズ興梠、リオ五輪参戦を後押しした仲間の言葉とは

迷うストライカーにMF柏木がかけた言葉

 リオデジャネイロ五輪代表にオーバーエイジ枠(23歳以上)で選出された浦和レッズのFW興梠慎三は17日の大宮アルディージャとの“さいたまダービー”で先発出場。前半に腰を痛めてヒヤリとする展開となり、後半12分に途中交代。国内最終戦は2-2で引き分けたが、同僚に背中を押されてブラジルに向かうことになる。

 試合後の取材には普段通りに姿を現した興梠だが、「前半の早いうちに、少しピキッときた」と腰に異変を感じたことを明らかにした。

 ベンチには「痛みがあるから、交代枠は残しておいてほしい」と伝えてプレーを続行。前半37分には背後への鋭い飛び出しで相手のファウルを誘発した。そこで得たフリーキックを日本代表MF柏木陽介が蹴り込んで先制したが、1-1の同点で迎えた後半12分に交代で退いた。

 自分の背番号である「30」が交代ボードに表示されていることにしばらく気づかなかった。想定外の交代となったエースは「痛いところはあったけど、相手も疲れてきてスペースができて、『これから』というところで交代になってしまった。残念だし納得がいかないところもあるけど、監督が決めることなので」と悔しさを口にした。

 しばらく浦和を離れて手倉森ジャパンに初合流となる。この日、先制ゴールを挙げた柏木は、世界の大舞台に臨むストライカーを激励して背中を押していたことを明かした。

 

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