38歳長谷部誠、なぜ異例の5年契約? 欧州トップリーグで日本人指導者誕生への期待感
フランクフルト最年長出場記録、38歳の長谷部は現在5位 来季2位浮上の可能性も
契約更改当日に自身のインスタグラムを更新した長谷部は、「ちなみに選手として2023年で引退するということは決定事項ではなく、また来年の春ごろにクラブと話し合って決めることになっています」と説明している。
フランクフルトの最年長出場記録を見ると、今年1月に38歳となった長谷部はウリ・シュタイン(39歳5か月17日)、リヒャルト・クレス(38歳360日)、オカ・二コロフ(38歳358日)、ルディ・ボマー(38歳256日)に次ぐ歴代5位。来季後半戦に長谷部が1試合でも出場したら、単独2位に浮上することになる。1位のウリ・シュタインがGKなので、フィールドプレーヤーでは最年長出場記録の達成だ。
そういえば前回契約延長時にこんなことを話していた。
「もう一度CLに出たい。大きな目標ですね」(長谷部)
たぶんまだ諦めていない。走ることを辞めるつもりはまったくない。選手としてのラストコーナーは曲がっているのは間違いないだろうけど、ゴールテープはまだまだ先にあるかもしれない。
(中野吉之伴 / Kichinosuke Nakano)
中野吉之伴
なかの・きちのすけ/1977年生まれ。ドイツ・フライブルク在住のサッカー育成指導者。グラスルーツの育成エキスパートになるべく渡独し、ドイツサッカー協会公認A級ライセンス(UEFA-Aレベル)所得。SCフライブルクU-15で研修を積み、地域に密着したドイツのさまざまなサッカークラブで20年以上の育成・指導者キャリアを持つ。育成・指導者関連の記事を多数執筆するほか、ブンデスリーガをはじめ周辺諸国への現地取材を精力的に行っている。著書『ドイツの子どもは審判なしでサッカーをする』(ナツメ社)、『世界王者ドイツ年代別トレーニングの教科書』(カンゼン)。