猶本光、なでしこジャパンで「嬉しかった」出来事と「突きつけられた」課題とは?

WEで「かなり変わった」変化とは? 「自分を磨こうとしている選手が増えている」

――日本の女子リーグも、ようやくプロ化に辿り着きました。日本に女子のプロリーグができたことに、どんな思いがありますか。

「WEリーグを始めるにあたって、たくさんの方が動いて下さり、実現したリーグだと思っています。プロのリーグということで、環境も良くなりましたし、スタートを切ってもらえたことには、感謝しかありません」

――特にここが変わったなと感じるところはどこでしょうか。

「環境面では、天然芝で練習ができるようになりました。あとは、練習時間が午前中になったことは、かなり変わったことです。もちろん仕事をしている選手もいるのですが、プロ選手が多くなったことで、よりサッカーのために時間を使える選手が増えたことは、すごく良いことだと思います。午後の時間にケアをしたり、各自必要な補強トレーニングの時間を充てられるのは、すごくいいことだと思っています」

――プロ化したことで、成長を感じているところ、周囲の成長速度が上がったと感じるようなことはありますか?

「若い子たちは、身体作りに時間をかけることができますし、意識が変わっているかなというのは感じます。レッズには安藤梢選手がいますが、ベテランの選手にトレーニングのやり方などを積極的に聞きに行っていますし、プロ化したことで、サッカーで食べていくという自覚を持ち、自分を磨こうとしている選手が増えていると感じています」

――その変化は大きいですね。全体の意識が高くなれば、競争も激しくなっていきそうです。

「競争とか、厳しい世界になるには、時間がもっと必要だとは思います。まずはWEリーグを目指す中学生、高校生が増えてくれて、力のある若い選手たちが底上げしてくれるようになれば、もっともっと厳しいプロリーグになっていくのかなと思います」

――日本代表と浦和では戦術も異なると思いますが、プロ化されたことで、その切り替えの部分も容易になりましたか。

「今回、沖縄にトレーニングキャンプできているのですが、これまではあまり中断期間にこういう合宿をすることはありませんでした。合宿は密に練習ができると思いますし、そういうところは助けになっていると思います」

(第2回に続く)

[プロフィール]
猶本光(なおもと・ひかる)/1994年3月3日生まれ、福岡県出身。小郡東野少年サッカークラブ-FC Lieto-女学院Paso Dorad-アンクラスFC Paso Dorad-福岡J・アンクラス-ANCLASサテライト-福岡J・アンクラス→浦和レディース-SCフライブルク(ドイツ)-浦和レディース。精度の高いキックや優れたボールキープ力に加え、パス、シュート、ドリブルなど多彩な武器を持つ。豊富な運動量でピッチを動き回り、決定的な仕事もこなす。

【Yogibo WEリーグ 2021-22シーズン】
<3月5日(土):第12節>
12:00キックオフ INAC神戸レオネッサ vs ちふれASエルフェン埼玉
13:00キックオフ マイナビ仙台レディース vs サンフレッチェ広島レジーナ
14:00キックオフ 三菱重工浦和レッズレディース vs ジェフユナイテッド市原・千葉レディース
14:00キックオフ 日テレ・東京ヴェルディベレーザ vs AC長野パルセイロ・レディース
<3月6日(日):第12節>
13:00キックオフ 大宮アルディージャVENTUS vs ノジマステラ神奈川相模原

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