観衆5万人超えの埼玉ダービーはドロー 柏木芸術FK弾も浦和2度のリード守れず6連勝ならず

遠藤と興梠の“五輪壮行試合”勝利ならず

 それでも、大宮は浦和のスキを突いて同点ゴールを奪った。同23分、右サイドでフリーになったMFマテウスにボールを預けると、マテウスは中央にドリブルでカットインして左足でシュート。これが日本代表GK西川周作のニアサイドを破り2-2の同点となった。浦和は直前のプレーで攻撃参加した左サイドのMF宇賀神友弥が相手との接触で痛んで帰陣が遅れたが、その際のカバーが不明瞭になったのが痛恨だった。

 その後は2006年シーズン以来10年ぶりのリーグ6連勝を狙う浦和が攻め込む形になったが、決定機で迎えたシュートは古巣対決となった大宮GK加藤順大の正面、そして枠外にことごとく飛び、勝ち越しゴールを挙げられなかった。大宮もゴールに近づく形は作ったもののシュートは枠外に飛び、2-2のスコアでタイムアップ。この試合を最後にリオデジャネイロ五輪代表に合流する浦和のDF遠藤航とFW興梠慎三は、“壮行試合”を勝利で飾ることはできなかった。

 この日のJ1は、年間順位で上位3チームの川崎フロンターレ、鹿島アントラーズ、浦和がそろって引き分け。次節は鹿島と浦和の直接対決が組まれ、年間首位の川崎への挑戦権を懸けた一戦になる。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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