鎌田大地、監督から叱咤の低調パフォーマンスを地元紙酷評 「最大の懲罰と言える途中出場からの交代」
グラスナー監督の振る舞いに行き過ぎという報道も
2022年に入ってからドイツ1部フランクフルトは、リーグ戦6試合で1勝1分4敗と苦戦が続いている。2月19日のリーグ23節ケルン戦(0-1)では、後半から出場した日本代表MF鎌田大地が試合終了間際にベンチに下げられ、さらに試合終了のホイッスル後にはオリバー・グラスナー監督からピッチ上で叱咤される場面もあった。ドイツ紙「Frankfuruter Neue Presse」が報じている。
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鎌田は後半開始からケルン戦のピッチに立った。しかし、膠着した試合のなかで、なかなか持ち味を発揮できず。後半39分、中盤のルーズボールを鎌田が相手選手と競り合う形になると、こぼれたボールがスルーパスのような形になり、ケルンFWアントニー・モデストがGKとの1対1のチャンスを迎える。これをモデストが確実に決め、均衡を破った。
今季リーグ戦で17試合に先発出場し、途中出場は4回目という鎌田だったが、グラスナー監督は試合終了間際の後半45分に精彩を欠いた鎌田をベンチに下げた。さらに試合終了のホイッスルが鳴ると、怒りの収まらない指揮官は鎌田に向かって行き、強い口調で何かを伝えていた。
「Frankfuruter Neue Presse」紙の記事でも、「ケルン戦でのパフォーマンスは酷かった。途中出場した彼には本来、チームを活性化させることが求められていたが、やったことは正反対のことだった。空回りして、あらゆるチャンスを台無しにした。それによって最大の懲罰と言える途中出場からの途中交代が与えられた」と指摘。さらに、「鎌田は監督の言葉に耳を傾け、その夜の自分のパフォーマンスが良いものからほど遠いものだったことを完全に理解した。彼は10度のデュエルのうち、8回に敗れていた。決定的だったのは決勝点の直前のものだ」と、批判を続けた。
その一方で、地元紙「Frankfurter Rundschau」では、グラスナー監督の振る舞いが度を越していると指摘。公衆の面前で選手を批判することが時には必要であるとしつつも、「良い兆候ではない。鎌田はすでに途中出場にもかかわらず途中交代させられて、十分に罰せられたはずだ」と、指揮官の行動に疑問を投げかけている。
2022年に入ってから、わずか6ゴールしか挙げていないフランクフルト。この数字は、リーグ全体で見ても5得点のシュツットガルト、ヘルタ・ベルリンに続く、ワースト3位となっている。チームも、鎌田も厳しい状況にあるが、ここから浮上するきっかけを見つけられるだろうか。