「最高かよ」 川崎×FC東京の“多摩川クラシコ”、エモーショナルな“名実況”が話題「痺れる」
「DAZN」の実況・下田恒幸氏による名セリフへファン注目
2022年シーズンのJ1リーグは川崎フロンターレ対FC東京の“多摩川クラシコ”で先行スタートし、昨季王者の川崎が1-0で勝利を飾った。そんななか、この一戦を中継したスポーツチャンネル「DAZN」の試合前、実況が語った名セリフが話題になっている。
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昨季王者・川崎とスペイン人のアルベル・プッチ・オルトネダ新監督を迎えたFC東京による一戦は、互いにチャンスを作ったなかで迎えた後半36分、コーナーキックから川崎FWレアンドロ・ダミアンがヘッドで先制点を奪取。これが決勝ゴールとなり、川崎が開幕白星スタートを切った。
多摩川を隔ててホームタウンを構える両クラブの対戦(リーグ戦)は、今回で39回目。「DAZN」の中継前には、この試合の実況を担当した下田恒幸氏により“多摩川クラシコ”の歴史を紐解く解説がなされていたが、“名実況”ぶりが話題になった。
「そもそもこのカードが『クラシコ』を宣言した2007年。私が目撃した記者控室の反応は、大変冷ややかだったと記憶しています。このカードのどこが『クラシコ』なんだと」
クラシコといえば、因縁のライバル同士による直接対決を指す。スペインのレアル・マドリードとバルセロナの“エル・クラシコ”が世界的にも代表格だが、そうした概念から大きくかけ離れた“多摩川クラシコ”に対する冷ややかなムードがあったと語り始めた下田氏。それでも、両クラブ間での歴史を紐解きながら“名実況”ぶりを発揮する。
「しかし当事者たちにとってのこのカードは、大真面目にクラシコを名乗りたくなるだけの理由がありました。Jリーグ30年の歩みのなかで、2部リーグがプロ・アマ混在だった歪な時代、そのプロ・アマ混在のJFLでプロ化を宣言した川崎フロンターレとアマチュアのまま戦い、それでもなお屈強だったFC東京の前身東京ガスは熾烈極まりない優勝争いをJ2元年まで3年続けて繰り広げました。この時のライバル関係があるからこそ、彼らはこのカードをクラシコとして名物カードにしたいと考えたわけです」
そうした経緯を踏まえ、下田氏は“多摩川クラシコ”の成り立ちを解説する実況をエモーショナルに展開。これにファンからは「痺れる実況」「下田さん流石です」「この実況カッコよすぎる」「こんな歴史?があったのは驚いた」「最高かよ」といった感嘆の声が相次いだ。
当初は“クラシコ”と名乗ることへ違和感があった印象も、両クラブによる名勝負が繰り広げられたことでイメージは変わりつつある。そんな現状をしっかりと実況でも触れられていた。