「メンバー外に値する選手は1人もいない」 クロップ監督、リバプールの“メンバー選考”に本音「非常に難しい」
バーンリー戦ではジョッタがベンチスタート、南野やオリギはメンバー外の状況
イングランド1部リバプールは、ユルゲン・クロップ監督が嬉しい悲鳴をあげている。選手の新加入や長期離脱からの復帰によってチームの選手層に厚みが加わったなかで、日本代表MF南野拓実ら一部選手をメンバー外とせざるを得ない状況に悩まされているようだ。英紙「リバプール・エコー」が報じた。
昨季はオランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイクをはじめとした最終ラインの選手に負傷者が相次ぎ、メンバー編成に苦しんだリバプールは、今季も序盤戦に18歳の新星MFハービー・エリオットの負傷や1月からアフリカネーションズカップ参戦による主力選手の離脱はあったが、それらを選手層の厚みでカバー。プレミアリーグは2位で優勝争いを続け、リーグカップ、FAカップ、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)とカップ戦でもすべてタイトルの可能性を残している。
冬の移籍市場で新加入したコロンビア代表FWルイス・ディアスは早速チームに溶け込んでおり、レギュラー争いに名乗りを上げている。戦力の充実を受け、クロップ監督は選手選びの決断が「非常に難しい」ものになっていると認めた。
プレミアリーグ前節のバーンリー戦(1-0)では、今季リーグ2位の12得点を決めているポルトガル代表FWディオゴ・ジョッタやスペイン代表MFチアゴ・アルカンタラがベンチスタート。日本代表MF南野拓実、MFカーティス・ジョーンズ、DFジョー・ゴメス、FWディボック・オリギといった実力者がメンバー外という状況だった。
「(メンバー選考について)監督として一番難しい仕事かどうかは分からないが、好きではないことは確かだ。なんらかの理由があれば簡単だ。3日間バーで夜を明かしたとか、パブで写真を撮られたとかね。でも、そういったことは決してない。メンバー外に値する選手は1人もいない。すべての決定が非常に難しく、私は好きではない。だが、それも試合の一部であり、仕事の一部だ。誰でも次の試合に先発するチャンスはある」
クロップ監督によれば、メンバーから外されて不満を露わにしたり、落ち込んだりする選手は見当たらないという。指揮官は「本当に素晴らしいグループ」と選手たちの姿勢を称賛。結果次第で選手の序列が変化することも示唆した。
シーズン終盤に向けて今後も過密日程でのスケジュールが続くだけに、南野ら現在は当落線上の選手にもチャンスはありそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)