復帰に近づく冨安健洋に新たな役回り? 移籍後初のベンチスタートを英メディア示唆

トレーニングに復帰したDF冨安健洋【写真:Getty Images】
トレーニングに復帰したDF冨安健洋【写真:Getty Images】

アルテタ監督はブレントフォード戦の前日会見で「まだ万全ではない」と言及

 ふくらはぎの負傷で戦線離脱しているイングランド1部アーセナルの日本代表DF冨安健洋は、現地時間2月19日に行われるプレミアリーグ第26節のブレントフォード戦での復帰が期待されている。英地元メディア「フットボール・ロンドン」は、「ミケル・アルテタ監督の判断が、冨安に新たな役回りを与えられるヒントかもしれない」と、報じている。

 今季イタリア1部ボローニャから加入した冨安はすぐさま右サイドバック(SB)としてレギュラーに定着し、プレミアリーグとリーグカップで合わせて17試合に出場していた。しかし、右足ふくらはぎの負傷で戦線離脱を余儀なくされ、リーグ戦は直近2試合を欠場。1月27日、2月1日に行われた日本代表のカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選への参加も辞退していた。

 クラブ公式サイトによれば、ブレントフォード戦の前日会見でミケル・アルテタ監督は「全員が良い状態だ。冨安には疑念があり、まだ万全ではない。それでも、彼はここ数日間、トレーニングを行っているし、彼を起用することもできる。それ以外は、みんな良い状態だ。ガビ(ガブリエウ・マルティネリ)がウォルバーハンプトン戦(1-0)のレッドカードで出場できないが、残りの選手たちはOKだ」と、コメントしている。

 2月10日のプレミアリーグ第24節ウォルバーハンプトン戦前にも、アルテタ監督は冨安についてコメントしており、その際は「同じ場所を繰り返し負傷している。彼については慎重にならないといけないが、しっかりとトレーニングを積んでいる。彼が木曜の試合に起用できるか見てみよう」と語っていたが、メンバー入りは見送られていた。

 ここまで冨安はアーセナルで出場した公式戦全17試合で先発出場してきた。しかし、これらのコメントに加え、昨季の事例により、「フットボール・ロンドン」は、初のベンチスタートという役回りになる可能性を指摘している。

 2020-21シーズン、アーセナルは第11節トッテナム戦(0-2)でガーナ代表MFトーマス・パーティを3試合ぶりに強行出場させた。しかし、パーティは試合中に負傷していた箇所の状態を悪化させて途中交代となり、再び戦列を離れた。リーグ戦6試合でメンバー外となったパーティは、その後、第18節のクリスタル・パレス戦(0-0)に途中出場して、慎重に復帰した。また今季もイングランド代表MFエミール・スミス・ロウが負傷した後には、同じように途中出場から戦列に復帰している。

 記事では、「アルテタのパーティの起用方法、そして、エミール・スミス・ロウに対する、この数か月間の調整の方法は、週末に冨安が新しい役回りを与えられることへのヒントのように思われる。昨夏にアーセナルに加入して以来、冨安は一度もベンチスタートがなく、出場した全17試合で先発起用された。だが、ブレントフォード戦で、それが変わるかもしれない。アルテタ監督は可能な限り、冨安の復帰について慎重を期したいからだ」と、その理由を説明した。

 冨安が再び離脱することになれば、現在6位でUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得を目指すアーセナルにとって打撃となることも間違いない。そのため、初のベンチスタートから交代出場で状態を確認しつつ、先発へ戻していくことになるかもしれない。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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