浦和トップ選手、コロナ感染で5人離脱も…ロドリゲス監督が万全強調 「準備はできた」

浦和のリカルド・ロドリゲス監督【写真:轡田哲朗】
浦和のリカルド・ロドリゲス監督【写真:轡田哲朗】

2月19日のリーグ開幕戦を前に、トップチームの選手5名、スタッフ5名が陽性反応

 浦和レッズのリカルド・ロドリゲス監督は、チーム内に新型コロナウイルスへの陽性反応を示した選手、スタッフが複数名いるなかで迎える2月19日のリーグ開幕戦、京都サンガF.C.戦へ向けた前日の記者会見をオンラインで行い、「コロナ禍での制限はあるが、やろうとしていることはできる」と、試合へ向け前向きな言葉を残した。

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 浦和は始動直後に沖縄県でのトレーニングキャンプに入り今月5日まで実施。その後は埼玉に戻って12日の富士フイルム・スーパーカップで川崎フロンターレに2-0の勝利を収めた。最高のスタートを切ったなか、今週に入って新型コロナウイルスの陽性反応を示した選手、スタッフがいることが段階的に発表され、15日から17日の発表でトップチームの選手5名、スタッフ5名が症状の有無の差はあれど隔離、療養とされた。

 そうしたなかで迎えるリーグ開幕戦になるが、ロドリゲス監督は「いつもとは違った難しさのある1週間だった。コロナを乗り越えていきたい。これは浦和レッズだけでなく社会全体で起こっていること。そのなかでハードワークしながら京都戦での勝利を目指したい。逆境が自分たちを強くすると思っている。この状況でも勝ち点3を目指して臨みたい」と、ゲームを見据えている。

 気になる試合への準備段階だが、指揮官は「今週の立ち上がりの1日目に練習ができず、2日目が初日のようになった。どうしてもオフ明けは動きが良くない状況になったが、昨日、今日と非常に高いモチベーションで良いプレーを見せてくれている。準備はできている」と、多少の影響は受けたとしつつも、問題は大きくないという見方を示した。

 今季の浦和は下部組織からの昇格を含め13人が新加入し、ダブルボランチやセンターバックは2つの枠を5人で争うような競争もある。前線の選手層にこそ不安はあるが、5人が離脱した状況について「あまり話すと京都にヒントを与えてします」としつつも、「1つ言えるのは、コロナ禍での制限はあるが、やろうとしていることはできるということ」と、チーム全体のコンセプトを表現できる状態にはあると話した。

 早くもスクランブル体制になるなかで「クラブも考えていて補強も考慮している」と話した指揮官だが、今季クラブが3年計画の集大成として掲げるリーグ優勝に向けた明確な指針も口にした。

「良いゲームをプレーして、勝者のメンタリティーを持って臨みたい。序盤で取りこぼしがあってはいけない。リーグの最後に優勝の可能性を残して進めたい。昨年はそれができなかった。特にアウェーで安定性を欠いて取りこぼしがあった。タイトルに向かうチームはそういうところもしっかりやらないといけない。昨年より減って34試合になるが、タイトルが欲しければ70得点前後が必要だと思う。得点を取りながら勝利を重ねないといけない。攻撃にはまだ改善点がある」

 スーパー杯でつけた弾みはやや頓挫した感はあるものの、スタートダッシュはリーグ戦で優勝争いを実現するには必須条件になる。逆境を乗り越える姿を京都のピッチで見せたいところだ。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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