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リーグ無得点の悪童バロテッリが監督批判 「自分なら2トップでいく」
リーグ初ゴールが唯一の目標
リバプールのイタリア代表FWマリオ・バロテッリが、ブレンダン・ロジャーズ監督の起用法を批判している。英地元紙「インディペンデント」は「バロテッリがリバプールでのゴール欠乏症はブレンダン・ロジャーズの戦術のせい、と批判」という見出しで特集した。
問題児は今夏、1600万ポンドの移籍金でACミランからリバプールに移籍してきた。その際、ロジャーズ監督から「最後のチャンス」と更正を促されていたが、またもピッチ内外で数々のトラブルを起こす悪癖が出てしまった。
「僕は一般的なストライカーではない。ピッチのいろいろな場所に顔を出すタイプなんだ。もしも、自分に選択肢があるのなら、自分は2トップでいく。それが自分の好きなやり方なんだ。ブレンダンからは1トップでプレーしてほしいと頼まれている」
バロテッリは地元誌「スポーツ・マガジン」にこう語っている。ロジャース監督は4-4-2システムと4-3-3システムを併用していたが、3トップシステムでバロテッリが1トップ役を務めることが最近の定番となっている。UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)で挙げた1ゴールが今季唯一の得点と期待通りの働きができていない悪童だが、「2トップなら」と嘆いているのだ。
「僕がゴールを決めていないので、みんな少しがっかりしているかもしれないけれど、リバプールのファンが本当に自分のことを気に入ってくれているのは感じている。僕が頑張っているのをみんな分かってくれているんだと思う。僕にとってはいいことだ」
リバプールサポーターは昨季終了時、バルセロナに移籍したウルグアイ代表FWルイス・スアレスという問題児を常にサポートしてきた。その懐の深さに感謝しながらも、「欧州CLでゴールを決めているけれど、プレミアリーグでも1点取るところから始めないといけない。そこからいろいろな目標が決まる。今はとにかくリーグ初ゴールが僕の唯一の目標だ。もっとペナルティーボックスに入る動きを増やさないといけない。十分ではなかったし、それをしないとボックスに誰もいない状況になってしまう」と語った。
バロテッリの不調に伴い、チームも3勝3敗1分けで9位と精彩を欠いている。スーパーマリオの覚醒が上位浮上に不可欠な状況だ。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web