「決定的機会の阻止」 スーパー杯の“疑惑の判定”にJFAが見解…VARは「介入するべきだった」
「2022判定基準(スタンダード)説明会」で扇谷氏がスーパーカップの物議を醸した場面に言及
日本サッカー協会(JFA)は2月16日、メディアへ向けてJFA審判委員会副委員長・JFA審判マネジャー(全体統括)の扇谷健司氏、JFA審判マネジャーの東城穣氏(Jリーグ担当統括)、そしてプロフェッショナルレフェリー(PR)の面々を揃え、「2022判定基準(スタンダード)説明会」を実施した。
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序盤、扇谷氏が12日に開催された富士フイルム・スーパーカップ・浦和レッズ対川崎フロンターレで物議を醸した判定を取り上げ、言及する場面があった。
問題のシーンは後半31分、ペナルティーエリア手前の裏へ抜け出した浦和MF明本考浩に対し、川崎MF大島僚太が腕を引っ張り、明本がバランスを崩す。それでも明本は倒れず粘るも後ろ向きでのトラップとなり、最終的にDF車屋紳太郎にカットされてしまった。主審を務めた笠原寛貴氏はノーファウルの判定を下し、SNS上でも様々な議論を呼んだ。
このシーンについて、明本はGKと1対1になり得る場面だったことから、大島は「決定的機会の阻止(DOGSO)」で退場ではないのかという指摘も多く上がっていたが、扇谷氏が説明会の初めにこの場面を振り返り、「やはりこれは決定的機会の阻止としてファウルを取り、退場にするべきシーンだった」と明言している。
扇谷氏は続けて、「シーズン前の非常に大事なシーンであり、こういったものは決定的機会の阻止となることを理解していただきたい」と、今後の基準を示すうえでの重要性についても口にしている。
また、「彼を擁護するわけではないですが、若いレフェリーで、こういった経験をもって、より良いレフェリーになって頂きたいと思っているが、これを客観的に見た場合にはやはり我々としても『決定的な得点の機会』でしたと言うべき事象。難しい場面だったとは思うし、それ以外の場面では適切な判定がほとんどされていた。当然、選手も協力的でフェアな試合だった」と判定の反省点も述べつつ、出場した選手たちのプレーに賛辞を送った。