川崎・谷口彰悟「王者のアドバンテージはない」 “挑戦者”のメンタリティーを強調

川崎DF谷口彰悟【写真:高橋 学】
川崎DF谷口彰悟【写真:高橋 学】

“多摩川クラシコ”で幕開けするシーズンへ抱負

 川崎フロンターレの日本代表DF谷口彰悟は、2月15日にオンラインで開催された2022年シーズンのJリーグ開幕カード記者会見に出席。他カードより1日早い18日にFC東京との“多摩川クラシコ”でスタートするシーズンに「前回王者のアドバンテージはない」と決意を語った。

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 谷口は今季、日本代表の国内組キャンプからワールドカップ(W杯)アジア最終予選の2試合への出場と、プレシーズンはチームを離れた活動が続いた。そして、12日には昨季の天皇杯を制した浦和レッズと富士フイルム・スーパーカップで対戦したが、0-2の敗戦を喫した。

 ここ5シーズンで4回のリーグ優勝、昨季も独走状態を築き上げたチームは8月まで無敗だったが、今季は公式戦の初戦で黒星が付いた。谷口は「先日のスーパー杯で敗戦し、影響がないとは言えない。みんなショックな敗戦ではある」としたうえで、それを前向きに捉えていると話す。

「学べるものが数多くあった。それくらい課題の多く見えたゲームだったので、修正できる部分を修正しようと取り組んでいる。短期的に修正できるものも、長い時間をかけるものもあるけれども、チームなのでしっかりやりたい。敗戦から学ぶのも大切だけど、勝ちながら学ぶことがこだわりだったので今シーズンもやっていきたい」

 そのうえで、「初めて優勝した後と今では多少、プレッシャーのかかり方は違うと思う。より王者という言い方をされるようになった」と話す谷口は、あくまでも挑戦するメンタリティーが必要だと話している。

「今年もタイトルを取りにいく挑戦者なのは変わらない。前回王者のアドバンテージはないと思う。そういうプレッシャーを跳ね返すことをコツコツとやっていきたい」

 チームの完成度から見てもリーグ優勝候補の筆頭とみられる川崎は、北海道コンサドーレ札幌からタイ代表FWチャナティップを獲得したが、昨季のシーズン中には東京五輪に出場したMF田中碧とFW三笘薫が海外移籍。さらに、シーズン後にはDF旗手怜央がスコットランドの名門セルティックへ新天地を求めて、チームの主力かつ次世代を担うべき世代の実力者が抜けた。

 スーパー杯の敗戦もありシーズンの序盤を占う開幕戦について主将の谷口は「僕らの1試合しかないので注目度は高いと思う。まずはJリーグの楽しさ、ワクワク感を持って、見ている人たちに楽しいサッカーを見せたい。今年もフロンターレは優勝を目指すつもりなので、その覚悟を見せられれば良いと」と決意を語った。

 2007年から09年の鹿島アントラーズに並ぶ最長のリーグ3連覇に挑む川崎は昨季同様の王者ぶりを発揮できるのか、FC東京との多摩川クラシコは大きな注目を集めることになる。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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