浦和の海外助っ人、Jリーグの警戒選手を名指し「賢い」「常に動いている」 “最初に衝撃を受けた”日本人選手とは?

「『すべてを勝ち取りたい』と言うのは簡単で、口だけになる」と冷静沈着

 浦和は今季、リカルド・ロドリゲス監督の就任から2年目、そして19年末に打ち出した3年計画の最終年として、リーグ優勝を明確な目標に設定している。新シーズンに向け、ショルツは冷静に足を地に着け、それでいて熱のこもった言葉を残した。

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「やはりシーズンが始まる時期は、クラブが求めるものもあるし、みんなが希望を持って『よし、いいシーズンにするぞ』と勢いを持って向かっていくのが大事です。今年は5つのタイトルを獲りにいくチャンスがある。クラブにとってもいろいろな計画があり、リーグを優勝することなど、さまざまなこともある。

 でも個人的に、『勝ちたい、すべてを勝ち取りたい』と言うのは簡単で、口だけになる。そうはなりたくない。一番大事なのは1つ1つ積みかさねていくこと。1試合、1試合しっかり集中してやることが結果的にはチームにいい影響を与えると分かっていますからね。あまり近い将来の不確定なことをたくさん喋るタイプでもありませんから。クラブのいい結果を求めながら1つ1つ戦っていきたい」

 欧州サッカー最高峰の大会を経験し、日本でもその実力を発揮してきたように見えるショルツだが、「昨季はトップコンディションに持っていこうと頑張ったが、そこまでいけなかった」とも話す。つまり、今季は「それ以上」が期待できるということ。浦和の最終ラインで強固な壁を作るショルツの存在は、06年以来となる浦和のリーグ優勝に向けて欠かすことのできないものになる。

[プロフィール]
アレクサンダー・ショルツ/1992年10月24日生まれ、デンマーク出身。ヴェイレBK(デンマーク)―ストヤルナン(アイスランド)―スポルティング・ロケレン(ベルギー)―スタンダール・リエージュ(ベルギー)―クラブ・ブルージュ(ベルギー)―FCミッティラン(デンマーク)―浦和。2020年にデンマーク代表に招集された経験を持つ。21年5月に浦和へ加入し、昨季リーグ戦15試合に出場した。優れた危機察知能力と球際の強さを兼ね備え、安定感抜群の守備を披露する一方、攻撃の起点となるパスやドリブルでも貢献する。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)

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