浦和の海外助っ人、母国デンマークと日本を比較 「似ている」と語る“共通点”とは?
【独占インタビュー】デンマーク代表の成長を分析、隣国オランダとの関係性に理由
浦和レッズのDFアレクサンダー・ショルツは2021年夏に加入して以来、センターバックとして安定感のあるプレーを続けている。浦和のリカルド・ロドリゲス監督が推し進める現代的なサッカーのなかで力を発揮する男は、20年にデンマーク代表への招集歴も持ち、躍進が続くデンマークと日本の共通点について語っている。(取材・文=轡田哲朗/全4回の3回目)
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ショルツは母国デンマークのヴェイレBKでプロのキャリアをスタートし、紆余曲折がありながらもアイスランドでのプレーを経て、ベルギーへ。その後、母国のFCミッティランに移籍するとUEFAチャンピオンズリーグ(CL)にも出場した。イタリア1部セリエAで躍進したアタランタとの対戦でゴールも決め、デンマーク代表にも招集された。新型コロナウイルスの影響による隔離があり、出場は叶わなかったが、そうした注目を集めるレベルの選手でもある。
「ダニッシュ・ダイナマイト」の異名を持つデンマーク代表は、1992年の欧州選手権(EURO)で優勝を飾った。ラウドルップ兄弟(ブライアン&ミカエル)や現代表GKカスパー・シュマイケル(レスター・シティ)の父、ピーター・シュマイケルら名手を輩出した。その後はやや苦しんできたが、昨年の欧州選手権ではベスト4に躍進。すでにカタール・ワールドカップ(W杯)欧州予選も首位通過を決めている。
ショルツは15年のU-21欧州選手権で主力としてプレーしてベスト4入りしたことを踏まえ、「まずU-21の世代が最近、非常に伸びていると思う。僕らは準決勝までいった記憶がある。2年後のチームもいい結果(本戦出場)を残し、育成はかなり伸びていますね」と話す。その理由として、隣国オランダとの関係性があるという。
「デンマークの教育が影響しているかなと個人的に思うところがありますね。少しオランダのスタイルを見ながら、吸収しながらというところに国の色が見えていますから。最終的にはクラブに投資する人間が増えてきて、選手もそのことで成長していく部分があると思います。代表チームを見てもらえれば分かるように、デンマーク自体のレベルが上がっていますよ」