スーパー杯制覇の立役者、浦和FW江坂の“意外”な姿「ちょっと期待されているかなと」
後半36分、川崎FW谷口を相手にこの日2点目を奪取
浦和レッズのFW江坂任は2月12日に行われた富士フイルム・スーパーカップで川崎フロンターレ相手に2得点をマーク。チームを2-0の勝利と2006年以来2回目の大会制覇に導いた。そして、「ちょっと期待されているかなと思ったんで」という“シャウト”を試合直後に発した。
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江坂は昨夏に柏レイソルから移籍加入すると、リカルド・ロドリゲス監督にとっての不可欠な戦力となり、シーズン後半戦は全試合に出場した。そして、このゲームでは、前線にコンディションが整わない選手が多いなかで2トップの一角で出場した。
すると、まずは前半7分、右サイドでボールを持ちだしたDF酒井宏樹からの高速クロスを右足で難なく合わせて先制点。その後はサイドの守備にも奔走しながら、後半36分にはカウンターから追加点を奪った。そして試合後、ヒーローインタビューに応じた江坂は「最高でーす!」とシャウトした。
昨年12月19日の天皇杯決勝でも、先制点をマークした試合後に同じシャウトをしていた。浦和のサポーターからは「イメージが変わった」というポジティブな声も多かっただけに、この日のシャウトには「ちょっと期待されているかなと思ったんで」と笑顔だった。
技術も決定力も高い江坂だが、その真骨頂は後半36分のゴールだった。カウンターの局面で浦和は右サイドでFW明本考浩がボールをキープし、中央を駆け上がってきた江坂にパスが回ってきた。江坂はDF谷口彰悟と対峙すると、右足シュートの体勢から高い技術を見せてゴールにつなげた。
「シュートフェイントで体勢を崩してイメージ通り(左足で)ニアに決められた。(股抜きになったのは)そこに(足が)出てくるかなというのがあったので。相手の体勢を崩せたのが大きかった」
来週には今季の最大目標としてクラブが掲げるリーグ戦も開幕する。江坂は「個人のコンディションとしては、もっと90分を通して走り切れるように上げていかないといけない。チームとしても今日はボールを持たれる時間が長かったので、保持しながらゲームをコントロールできる時間を長くしたいと感じた」と、先を見据えている。
今季も前線で核になる存在なのは確実視される。スタジアムでヒーローインタビューを受ける江坂が「最高でーす!」とシャウトする姿は、浦和の日常になっていきそうだ。