ユニオンSG三笘薫、今週末のリーグ戦出場を回避へ 指揮官が明言「少し難しい状態」
メッリ監督は負傷を完治させてからの起用を明言、シント=トロイデン戦は欠場へ
ベルギー1部リーグで首位を走るロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズに所属する日本代表MF三笘薫は、1月8日に行われたサークル・ブルージュとの練習試合(4-1)で足首を捻挫した。その影響によって、2022年に入ってからはまだプレーができていないが、復帰が近づいているようだ。ベルギー紙「DH」が報じている。
三笘の所属するユニオンは、消化試合が1試合多い2位のアントワープに勝ち点7の差をつけて首位に立っている。ベルギーリーグは、18チームが2回戦総当たりのリーグ戦を行う。そして、34試合終了後の上位4チームは、レギュラーシーズンで獲得した勝ち点の半分を持ち越した状態で、2回戦総当たりのプレーオフを行い、リーグ優勝チームやUEFA大会への出場チームを決定する。
快進撃を見せて上位4チーム入りに近づいているユニオンだが、フェリス・マッズ監督は、リーグ優勝は遠い目標であり、目先のことに集中することが重要だと語った。
「私は、同じようにチームの目標を問われた時のペップ・グアルディオラ監督に倣いたい。自分たちが最高のチームか、リーグ優勝ができるかは気にしない。私が気にしているのは、目の前の試合であり、プレーオフに進出することだ。今日の目標は、それだけだ」
プレーオフ進出を手繰り寄せるためには、チームの戦力が多ければ、多いほどいい。ここまでリーグ戦15試合で5得点3アシストを記録している三笘は、監督にとっても重要な存在であるはずだ。2022年に入ってから負傷のため、リーグ戦5試合連続で欠場している三笘だが、復帰には近づいているという。しかし、今週末のリーグ戦には間に合わないようだ。
マッズ監督は、「彼の復帰は、少し難しい状態だ。メディカルスタッフが期待しているような回復を見せていない。復帰自体は、とても近くなると思うが、私たちは、あらゆるリスクを回避したい」と、復帰するのは負傷が完治してからになると語った。
2位以下のチームとの間に勝ち点差があり、強行出場させることなく、しっかりと治療の時間を取れる側面もあるだろう。三笘が不在の5試合も、ここまで4勝1分で乗り切っているユニオンは、今週末に日本代表MF香川真司が加入したシント=トロイデンとの対戦を控えている。
(FOOTBALL ZONE編集部)