買収騒動、切り札タッグ、4冠の可能性 プレミアリーグ後半戦注目の4クラブを厳選

リヨンからブラジル代表として五輪に出場したMFブルーノ・ギマランイスを獲得【写真:AP】
リヨンからブラジル代表として五輪に出場したMFブルーノ・ギマランイスを獲得【写真:AP】

クラブ買収で注目 新戦力が早速フィットのニューカッスルは浮上の予感

■ニューカッスル(17位/3勝9分10敗/勝ち点18)

 サウジアラビアの政府系ファンドに買収されたことで大きな注目を集めたニューカッスルは、家庭の事情で母国復帰を希望していたイングランド代表DFキーラン・トリッピアーをアトレティコ・マドリードから獲得。さらにバーンリーからニュージーランド代表FWクリス・ウッド、リヨンからはブラジル五輪代表MFブルーノ・ギマランイスを引き抜くなど積極補強を展開した。

 なかでも、早速チームにフィットしているのがトリッピアーだ。すでに右サイドバック(SB)のスタメンに定着しており、残留争いのライバルであるエバートンとの直接対決となったプレミアリーグ第24節では輝きを放った。

 セットプレーの名手として知られる31歳は、失点直後の前半37分に右サイドからのコーナーキックでキッカーを務めると、右足で真っ直ぐな軌道のボールをファーサイドのDFジャマール・ラスセルズの頭にピタリと合わせ、同点ゴール演出(記録はオウンゴール)。さらに2-1と勝ち越して迎えた後半35分には、ゴール右寄りの位置で得たフリーキック(FK)を直接叩き込んでホームのサポーターを沸かせた。ビルドアップの貢献度も高く、対人の守備も安定しており攻守両面でのキーマンとなっている。

 アストン・ビラから加入した左SBのDFマット・ターゲットもエバートン戦でデビューしてフル出場。ウッドも加入から3試合連続でセンターフォーワードとしてプレーするなどその他の新戦力たちもスタメンに名を連ねている。昨夏の東京五輪金メダルメンバーの逸材MFブルーノ・ギマランイスが初挑戦のプレミアリーグでどれだけやれるかは未知数だが、クラブ歴代2位の3300万ポンド(約52億円)が投じられているだけに期待は大きい。

 チームは現在17位とまだ降格圏目前から抜け出せずにいるが、直近3試合を2勝1分で乗り切るなど上昇気流に乗っている。買収騒動で話題を集め、変革の時を迎える“マグパイズ”の逆襲に注目だ。

<主な移籍>
【IN】
キーラン・トリッピアー(←アトレティコ・マドリード)
クリス・ウッド(←バーンリー)
ブルーノ・ギマランイス(←リヨン)
マット・ターゲット(←アストン・ビラ/期限付き移籍)

【OUT】
ジョー・ホワイト(→ハートルプール/期限付き移籍)
フレディ・ウッドマン(→ボーンマス/期限付き移籍)
マット・ボンズウェル(→シュルーズベリー/期限付き移籍)
マッティー・ロングスタッフ(→マンスフィールド/期限付き移籍)
ジェフ・ヘンドリク(→クイーンズ・パーク・レンジャーズ/期限付き移籍)

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