浦和DF酒井宏樹、スーパー杯へ“結果重視”を強調 「流れや勢いという意味で大事」
12日の富士フイルム・スーパーカップ・川崎戦へ意気込み
浦和レッズの日本代表DF酒井宏樹は、雪の中で行われた2月10日のトレーニング後にオンラインで取材に対応。シーズン公式戦初戦となる12日の富士フイルム・スーパーカップの川崎フロンターレ戦に向け「チームとしては勢いづくために結果が欲しい」と話した。
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酒井は昨夏、フランス1部マルセイユ退団後、東京五輪への出場を経て浦和へ加入。厳しいスケジュールの中でも出場を重ね、天皇杯の優勝にも貢献した。オフを挟んでの年明けは、浦和の始動日に練習参加したものの、その後は日本代表の国内組合宿からワールドカップ(W杯)アジア最終予選の2試合に選出。いずれもフル出場し、隔離を経て沖縄県トレーニングキャンプを終えたチームに合流した。
すでに個人としては2試合を消化している酒井だが、それについて「プラスになることはない。代表とクラブはまったく別なので。浦和の中では出遅れていると思う」とコメント。リカルド・ロドリゲス監督が率いて2年目のチームについて「より戦術が浸透すると思うが、表現するのは選手たち。ピッチに立っている11人が結果をつかみ取らないといけない。内容も大事だけど、とにかく結果だと思う」と話す。
その一端としてのスーパー杯について「個人としてはコンディション調整だけど、チームとしては勢いづくために結果が欲しい。それは両サポーターもそうだろう。どちらもキャンプが終わって疲労もあり、本当のトップコンディションに持っていくのは(翌週の)開幕戦だろうけど、流れや勢いという意味で結果が大事になる試合だと思う」と、その位置づけを話した。
酒井は今季、副キャプテンに就任した。その立場について「キャプテンやリーダーという立場は経験していない。今もふさわしいとは思わない」と話すものの「勝利にはとにかくこだわっている。そこだけは引っ張っていけると思う。より結果にこだわる集団でありたい」と、チームに対して自身の影響力をどう発揮するかという点での考えを示している。
今週に入ってからの合流となっている酒井だが、「幸いなことに戦術理解度の高い選手が周囲にいる。周りに助けられながらプレーしていきたい」と周囲との良好な関係性も感じさせた。ここ5シーズンで4回リーグ優勝の川崎を相手に、浦和がどのようなプレーを見せるのか。そして、右サイドで世界基準を示す酒井の姿が期待される。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)