Jリーグの隠れた逸材へ海外注目 今夏“欧州行き”の可能性指摘「トップクラスの有望株」
セルティック専門メディア、鹿島MF荒木遼太郎のポテンシャルへ注目
昨季のJリーグでニューヒーロー賞を受賞した鹿島アントラーズの20歳MF荒木遼太郎が、スコットランドの名門セルティック専門のニュースサイト「CELTS ARE HERE」で注目選手として特集されている。
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この特集は、アンジェ・ポステコグルー監督の率いるチームで有用な「隠れた逸材」を見つけるものとして、まずはすでに4人の日本人選手が所属することからJリーグに着目したとしている。
そして、荒木については「前線4人のどのポジションでもプレーでき、スルーパスとボールを持ち運ぶ能力を存分に発揮する」と紹介。さらに、シーズン後半戦により中央のエリアでプレーすることにより「ゴール数は大幅に改善した」と指摘した。
そのうえで、攻撃面の数値をセルティック所属のイスラエル代表FWリエル・アバダが母国でプレーしていた時期と比較し、「枠内シュート率42パーセントと成功率19パーセントは同等だが、90分あたり27.6回ボールを受ける点では大幅に優れている」とした。一方で、「攻撃アクションの成功回数が90分あたり2.76回しかないことからも分かるように、彼は未熟な選手。今のところ、彼は多くのことを試みているが、成功は限られているようだ」と課題も指摘している。
さらに、守備面の数値はアバダやすでにセルティックでプレーする日本代表FW古橋亨梧よりも優れているものが多いとして、「エリートレベルのディフェンスをするFWになる可能性がある」と貢献度の高さを示し「もし彼が夏に去らなかったら、驚きだ」として、欧州でのキャリアが始まる可能性を指摘している。
「荒木は明らかに現在の日本サッカー界でトップクラスの有望株であり、ポステコグルー監督が彼の才能を認識していないなら、驚きでしかない。若さ溢れる多才なフォワードであり、セルティックのシステムに適応し、貢献することが可能だろう。彼の契約期間は短く(2023年1月まで)、必要以上に安く獲得される可能性もある。
主にストライカーのすぐ近くでプレーし、巧みなパスワークやゴール前への抜け出しを見せるだけでなく技術的にもシャープ。ワイドなプレーもできる。1月に彼が(欧州に)獲得されなかったことは驚いた」
今年には国内組だけを集めた日本代表合宿にも選出された荒木だが、そうした動きだけでなく日本人選手に縁の深いセルティック周辺をはじめ、欧州ではすでに荒木についての認識が広まりつつあるようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)