マンU、最下位相手にまさかのドロー OBが酷評「まるでジキルとハイド」「緊迫感は?」
最下位のバーンリー戦で1-1引き分け、痛恨ドローにファーディナンド氏も苦言
イングランド1部マンチェスター・ユナイテッドは、現地時間2月8日にプレミアリーグ第24節で最下位のバーンリーと敵地で対戦し、1-1の引き分けに終わった。後半にペースダウンして最下位を相手に勝点を取りこぼす低調なパフォーマンスは「まるでジキルとハイド」と酷評されている。英紙「デイリー・メール」が報じた。
ラルフ・ラングニック暫定監督就任後も今ひとつエンジンの掛かり切らないユナイテッド。5日に行われたFAカップ4回戦では2部ミドルスブラにPK戦の末に敗れていた。
バーンリーの本拠地に乗り込んだ一戦では前半18分に先制。左サイドから相手の守備を崩し、折り返しをフランス代表DFポール・ポグバが蹴り込んでネットを揺らした。
しかし、その後に追加点を奪えずにいると、後半の立ち上がり2分に失点。FWワウト・ウェクホルストのポストプレーからFWジェイ・ロドリゲスが抜け出し、GKとの1対1を確実に沈めた。
前半は上々の出来だったのに対し、後半に入って失速したユナイテッドはそのまま1-1で試合を終え、昨年10月から10試合勝利がなかった最下位バーンリー相手に痛恨のドローとなった。
ユナイテッドOBの解説者、元イングランド代表DFリオ・ファーディナンド氏は英「BTスポーツ」で“赤い悪魔”のイレブンが見せたパフォーマンスが前後半ではまるで別人のようで、求められているものからは程遠いと酷評している。
「残念なパフォーマンスだった。我々が見たいと思っているようなものではなく、90分間を通して優れたパフォーマンスをすることができていない。まるでジキルとハイドだ。前半はとても良かったが、もっと見たいと思えた。
だが、後半になるとエネルギーはどこへいった? 緊迫感は? 闘争心や気概もまったく感じられなかった。ピッチ上では嵐を乗り越えていかなければならない。今のマンチェスター・ユナイテッドはそれをする力が備わっていないようだ」
最下位相手に勝点を取りこぼし、ユナイテッドは5位に転落。来季のUEFAチャンピオンズリーグ出場権争いから一歩後退となった。現役時代に6度のプレミアリーグ制覇など多くのタイトルを獲得したファーディナンド氏はそんな古巣の現状を嘆いていた。