アーセナル冨安のライバル獲得か “一瞬にして弱体化”を懸念、「高い優先順位」と英報道
ノッティンガム・フォレストへ期限付き移籍中のDFジェド・スペンスがターゲット
イングランド1部の名門アーセナルに所属する日本代表DF冨安健洋は、安定したパフォーマンスで高い評価を受けている一方、主戦場である右サイドバック(SB)は「信じられないほど弱いポジション」と夏の移籍市場で補強計画があると英メディア「フットボール・ロンドン」が報じている。
冨安は昨夏、イタリア1部ボローニャからアーセナルに移籍加入すると、右SBのレギュラーに定着した。冨安の獲得について記事では「1980万ポンド(約28億円)のバーゲン価格で獲得したのは素晴らしい」と表現し、少なくとも移籍金以上の価値がある選手として評価している。
一方で、アーセナルの右SBに関しては問題を抱えているポジションという認識があるようだ。現在、冨安が負傷離脱していることも関係している。
「(ミケル・)アルテタのチームにはまだもう1人、右SBが必要だ。カラム・チャンバースの売却(同リーグのアストン・ビラへ)により、冨安健洋のポジションにはほとんど競争相手がいなくなったということ。4-1で勝利したリーズ・ユナイテッド戦(12月18日)では、冨安の代わりにセドリック・ソアレスが投入され、アルテタのディフェンスが一瞬にして弱体化し、クリーンシートを逃すという事態を招いた」
記事にあるリーズ戦では、冨安が後半19分にソアレスと交代し、同30分に失点している。その試合を例に挙げ、最終ラインについてソアレスの能力に厳しい目を向けている。
そのうえで「この夏の移籍市場で右SBを獲得することは、アーセナルにとって高い優先順位に違いなく、それはクラブが(DF)ジェド・スペンスに大きくリンクしている理由でもある」として、ミドルスブラからノッティンガム・フォレストへ期限付き移籍中のスペンス獲得を目指し、トッテナムとの争奪戦を繰り広げているとも報じた。
21歳、184センチの長身SBのスペンスが加入すれば冨安にとってライバルになるが、一方でアーセナルとしては右SBの層の薄さは看過できない問題だと認識されているようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)