サラー&マネ不在でも機能 クロップ監督の手腕を元英代表FW称賛「信じられないようなチーム」

リバプールのユルゲン・クロップ監督【写真:AP】
リバプールのユルゲン・クロップ監督【写真:AP】

FAカップ4回戦ではカーディフに3-1で勝利

 リバプールは現地時間2月6日にFAカップ4回戦で英2部カーディフ相手に3-1で勝利し、16強入りを果たした。ライバルたちが下部リーグ相手に苦戦を強いられているなかできっちりと勝利を収め、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)も含めた4冠の可能性を残した。チームを率いるユルゲン・クロップ監督の手腕に賛辞が送られている。

 イングランドのカップ戦の名物は下部リーグのチームが上位勢を倒す“ジャイアントキリング”だ。FAカップでも3回戦ではアーセナルが英2部ノッティンガム・フォレストに、4回戦ではマンチェスター・ユナイテッドも同じく2部ミドルズブラに敗れて姿を消している。

 そうしたなかで、カーディフを本拠地アンフィールドに迎えたリバプールは、ポルトガル代表FWディオゴ・ジョッタのヘディングシュートで先制に成功すると、この冬の新戦力であるコロンビア代表FWルイス・ディアスのアシストから日本代表MF南野拓実が追加点をゲット。さらに負傷による長期離脱から復帰したMFハーヴェイ・エリオットが強烈な左足のシュートを叩き込んでダメ押し。格下相手に取りこぼすことなく、きっちりと勝利を収めた。

 アフリカネーションズカップ参戦の影響でエジプト代表FWモハメド・サラー、セネガル代表FWサディオ・マネの両エースを欠くなかで、リーグ戦ではベンチに座る時間の長い南野やMFカーティス・ジョーンズ、新戦力のディアス、そして怪我から復帰したばかりのエリオットなどが見事に役割を果たした。レギュラーだけでなく、控え選手も含めた総合力の高さが今のリバプールの強さの秘訣だろう。

 解説者の元イングランド代表FWカールトン・コール氏は英ラジオ「BBCラジオ5ライブ」のポッドキャスト番組「Football Daily」で、クロップ監督のマネジメント力を称えている。

「クロップはどうやってチームの結束力や流れを維持しているのだろう。どうすればプレーできない選手のことも満足させることができるのか私には分からない。2人(サラーとマネ)がいなくてもクロップは歯車を回し続けることができるだろう。まったく信じられないようなチームだ。フィットするのに苦労している選手がいないように見える」

 稀代の戦術家であり、優れたモチベーターとしても知られるクロップ監督。そのチーム作りの手腕には脱帽するほかないようだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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