マジョルカ久保へのリアル評は? 現地記者が見解、「主役を演じなければいけない」と厳しい指摘も

マジョルカの地元紙「ディアリオ・デ・マジョルカ」のミゲル・チャカルテギ・ボラス記者【写真:高橋智行】
マジョルカの地元紙「ディアリオ・デ・マジョルカ」のミゲル・チャカルテギ・ボラス記者【写真:高橋智行】

マジョルカの地元紙記者、他紙と違う見解への意図を告白

 随所にスタンドを沸かせた久保に対し、現地メディアの評価は全体的に高くスペイン紙「マルカ」、「AS」、マジョルカの地元紙「ウルティマ・オラ」の評価は全て2点(最高3点)だった。

 また、「ウルティマ・オラ」紙は久保について、「試合の様々な局面で何度も決定機を生み出し、カウンターからの飛び出しで、カディスに対して大きな問題を引き起こした」と評した。

 全体的に高評価が続いたなか、久保に1点(最高3点)をつけたマジョルカの地元紙「ディアリオ・デ・マジョルカ」のミゲル・チャカルテギ・ボラス記者は、他紙と違う見解を試合後に述べていた。

「久保は今日、いい試合をやったと思うし、チャンスを作ったのは間違いない。しかしクラブは高いクオリティーを備えている彼にもっと継続的にプレーに絡むことを求めているはずだ。シーズンを通してそれを発揮している時間がまだ短いと思う」と、その実力を考慮するとパフォーマンスに物足りなさを感じていた。

 続けて、「チームが久保の右サイドではなく、左サイドでプレーしていることのほうが多かったように見えた。それでも彼はマジョルカで文句なしのレギュラーだと思うし、今後もそうなるだろう。でも彼はもう少しチームに何らかの成果をもたらす必要がある。アンヘル(・ロドリゲス)やムリキと理解し合っていたし、全体的に良い試合をやったと思うが、久保にはもっと多くのことを求めるべきだ」とレアル・マドリードからの助っ人外国人に対して、より大きな働きを要求した。

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高橋智行

たかはし・ともゆき/茨城県出身。大学卒業後、映像関連の仕事を経て2006年にスペインへ渡り、サッカーに関する記事執筆や翻訳、スポーツ紙通信員など、スペインリーグを中心としたメディアの仕事に携わっている。

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