輝きを放ったリオ五輪世代の「明」と「暗」 2本の豪快ミドルに込められた戦友への意地
リオ世代の大島と野津田が強烈なミドルシュートでゴールを記録
川崎フロンターレは13日、第3節でアルビレックス新潟と対戦し、3-2と逆転勝利を収めた。この試合で特に輝きを放ったのは、リオデジャネイロ五輪のメンバー発表で明暗が分かれた2人の若武者だった。
試合は前半35分に動いた。新潟のカウンターの場面で、右サイドからのクロスをFW山崎亮平が受け、ボックス外に落としのパスを送ると、そこに構えていたMF野津田岳人がダイレクトで左足を一閃。鋭いミドルシュートが左ポストの内側を叩きながら、ボールはネットへと吸い込まれた。
しかし、その3分後の前半38分、川崎がスコアをタイに戻す。DF車屋紳太郎が中央のMF大島僚太にパスをすると、約20メートルの距離から右足で強烈なミドルシュートを放つと、ゴール右上に突き刺さった。
その後、一進一退の攻防が続くが、後半アディショナルタイムに川崎が勝ち越しゴールを決めてシーソーゲームをものにし、無敗記録を15に伸ばした。
野津田は不運な負傷もあり、今月1日に発表されたリオ五輪の登録18選手の枠に入ることができず、バックアップメンバーの一人として名を連ねることになった。しかし、この試合では新潟移籍後で最長の出場時間となる82分間プレーし、見事なゴールも記録した。
「五輪のことは頭から切り離してピッチに立てている。久しぶりに先発で90分近くプレーして、きついと感じる部分もあったが、今日の得点を含めて、やれるな、という感触の方が強かった。結果として試合には負けてしまったのは本当に悔しいけど、コンディションもようやく上がってきた。自分はこれからです」
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