「昔は言い合いもしていた」 城彰二が森保ジャパンを検証、選手の“要求不足”へ違和感

サウジアラビア戦で勝利を飾った日本代表【写真:Getty Images】
サウジアラビア戦で勝利を飾った日本代表【写真:Getty Images】

【城彰二の目】最終予選の中国戦&サウジ戦を踏まえ、攻撃面の課題へ言及

 森保一監督率いる日本代表は、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の中国戦(1月27日)、サウジアラビア戦(2月1日)をともに2-0で制し、今予選5連勝を飾った。次節のオーストラリア戦(3月24日/アウェー)に勝てば7大会連続のW杯出場が決まるシチュエーションとなったが、果たして森保ジャパンは安泰と言えるのか。中国戦、サウジ戦のパフォーマンスを踏まえ、元日本代表FWの城彰二氏に見解を訊いた。(取材・構成=FOOTBALL ZONE編集部/全2回の2回目)

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 日本はW杯最終予選の中国戦、サウジアラビア戦を複数得点で勝利した。今予選で勝ち点3を奪ったなかで2得点をマークしたのは、昨年10月に行われたオーストラリア戦(2-1)のみ。それ以外は1-0のスコアとなっており、得点力への課題を覗かせてきた。

 現在、日本の総得点は9ゴール(8試合中)。活躍が期待されていたFW大迫勇也(ヴィッセル神戸/2得点)、MF南野拓実(リバプール/1得点)も燻り続けている。そこをカバーするように、MF伊東純也(ヘンク)が4得点と孤軍奮闘。スピード豊かな突破からのチャンスメイクでも貢献度を発揮しており、いまや不可欠な存在となった。

 そんな伊東の活躍ぶりに対し、城氏は「凄まじいものがある」と賛辞を送る。ただしその一方、選手間での連係不足が顕著で、なおかつ、ある意味“ワンパターン化”しつつある日本の攻撃へ警鐘を鳴らしてもいる。

「選手も伊東頼みになってしまっている。南野&長友(佑都)の左サイドで崩すとか、前線の大迫を起点とした連動性のある崩しだとか、この予選で全く見られていない。今は勝っているから良しとされるかもしれないけれども、伊東抜きの状況になったことも考えておかなきゃいけない」

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