「チャレンジの年」 横浜FMマスカット監督、前田大然ら退団もポジション争い激化に期待
アンデルソン・ロペスら新戦力と既存戦力の融合に期待
J1横浜F・マリノスのケヴィン・マスカット監督が2月4日、新シーズン初となるメディア対応を行い、大きく戦力が入れ替わったなかで、「今年はチャレンジの年」と位置付けた。
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マスカット監督は2021年7月、アンジェ・ポステコグルー監督(現セルティック監督)の後任として、横浜FMの指揮官の座に就いた。優勝した川崎フロンターレには手が届かなかったが、就任以降10勝3分5敗の成績でチームを2位フィニッシュに導いた。
オフには、昨季得点王のFW前田大然(→セルティック)、FW杉本健勇(→ジュビロ磐田)、天野純(→蔚山現代)、MF扇原貴宏(→ヴィッセル神戸)、DFティーラトン(→ブリーラム・ユナイテッド)ら多くの選手が退団。守備の要を担ってきたDFチアゴ・マルチンスも移籍を前提としてチームを離脱している。一方で、FW西村拓真(←ベガルタ仙台)、MF藤田譲瑠チマ(←徳島ヴォルティス)、DF永戸勝也 (←鹿島アントラーズ)、DF小池裕太(←セレッソ大阪)、DFエドゥアルド(←サガン鳥栖)らを補強した。
マスカット監督は、大きく入れ替わったチームについて、「サッカーには移籍はつきものです。時には、自分の手から離れて決まることもある。この2~3年ほとんどメンバーが変わらなかったなかで、こうやって新しい選手、若い選手が入ってきたことで新たなチャレンジになる。来てくれた選手は必ず力になってくれると信じています」と語った。
とりわけ、DFチアゴ・マルチンスとFW前田大然はハイラインハイプレスの軸を担っていた選手。チームにとって抜けたのが痛手なのは間違いないが、マスカット監督は総合力での勝負を示唆する。
「特長ある2人(チアゴ、前田)が抜けてしまった。彼らの代わりになる選手は正直いないと思います。でも、また違ったいい選手が入ってきました。加入してくれた選手に感謝したいし、マリノスのために戦ってくれる強い気持ちがピッチ上でも見えています。1人1人の特徴、性格を見極めて、またインパクトのあるいい部分が出ると思います。誰か1人に頼るのではなく、チーム全体で一致団結して戦うのが我々の強み。前の選手ではアンデルソン・ロペスが加わりました。ほかにもマルコス(・ジュニオール)、レオ(・セアラ)、エウベル、仲川(輝人)、水沼(宏太)、宮市(亮)もいます。彼らがポジションをどう奪うのか、自分は楽しみにしているし、誰が出てもいい状況にしておくことが大事だと思います。自分たちは今年、チャレンジの年です」
2年目のマスカット監督が、どのようにタクトを振るうのか、大きなポイントになりそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)