マンU痛恨の敗退、本人も証言の“ハンド疑惑弾”を指揮官が疑問視「認められるべきでなかった」
英2部ミドルスブラに敗戦、マンUのラングニック監督が疑惑シーンに言及
マンチェスター・ユナイテッドは現地時間2月4日にFAカップ4回戦で英2部ミドルスブラと対戦し、PK戦の末に敗れた。チームを率いるラルフ・ラングニック監督はミドルスブラの同点ゴールの場面でのハンド疑惑について「認められるべきではなかった」と苦言を呈した一方で、決定機でのミス連発で「通常の時間内に勝つべき試合だった」と自分たちの責任を認めた。英紙「ガーディアン」が報じている。
ユナイテッドは前半20分にポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドがPKを失敗。同25分にイングランド代表FWジェイドン・サンチョのゴールで先制に成功したが、そこからさらにリードを広げることはできなかった。
すると後半19分にMFダンカン・ワトモアのアシストからMFマット・クルックスが決めてミドルスブラが同点に追い付いた。ワトモアがパスを受けた際にボールは左手に触れていたが、ハンドの反則は取られずにゴールが認められた。
ポルトガル代表MFブルーノ・フェルナンデスが決定機を逃す場面もあり、試合は1-1のまま90分間が終了。延長戦ではスコアが動かず、勝負はPK戦へ。ミドルスブラが8人連続で成功した一方で、ユナイテッドは8人目のFWアンソニー・エランガがキックをゴール上に外してしまい、PKスコア7-8で決着。“赤い悪魔”はFAカップ4回戦敗退となった。
ラングニック監督は試合後、ミドルスブラのゴールが認められたことについて「認められるべきでなかったことは明らかだが、実際に認められ、とても驚いている」と判定に疑問を呈した。これについてはワトモア自身も「手に触れたのは分かったが、故意的なものではない。ハンドの反則を取られないことを期待していた。まだ見返していないが、あの瞬間はハンドだとは感じなかった」とボールが手に触れたことを認めたものの、当然判定が覆ることはない。
そして、それが疑惑の反則だったとしても、敗戦は自分たちの責任だとラングニック監督は認めている。ロナウドのPK失敗などミスが重なった代償を支払う結果となった。
「前半は簡単に3-0にできていたはずだし、後半にもチャンスはあった。我々は通常の時間内(90分間)で勝つべき試合だった。PK戦では今日のようなことが起こりうる。これは我々のミスだ。よりクオリティーを高めて、自分たちのチャンスを生かすべきだった。たとえば、ブルーノのチャンスは彼なら10回に9回は決められるはずのものだった」
痛恨の黒星で格下に敗れたユナイテッド。FAカップは4回戦で姿を消すことになった。