バルサ、補強禁止処分での“退団組の今”に英注目 久保建英は「有能な若い才能に成長した」

マジョルカでプレーするMF久保建英【写真:Getty Images】
マジョルカでプレーするMF久保建英【写真:Getty Images】

イ・スンウ、オナナら全10人が今はバルセロナ以外のチームでプレー

 スペイン1部FCバルセロナは、2014年に国際サッカー連盟(FIFA)から18歳未満の選手獲得・登録規定に違反があったと指摘され、同年夏の移籍市場、2015年冬の移籍市場での補強禁止処分を科せられた。当時、バルサを退団した日本代表MF久保建英(マジョルカ)を含む10人の選手の現在を、英メディア「GIVE ME SPORT」が報じている。

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 バルセロナは巨額の負債を抱えており、選手補強もままならない状況だ。昨夏の移籍市場では、クラブの下部組織出身であり、世界最高の選手であるアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(パリ・サンジェルマン)との契約を更新できなかったことは、世界中で話題となった。前任のジョゼップ・マリア・バルトメウ会長が在任した2014年から2020年のずさんな経営が、現在の惨状を呼んだとされる。

 とはいえ、バルサの運営が問題になったのは、今回が初めてではない。2009年から2013年にかけて、バルサは世界中から若き才能を集めていた。しかし、そのうちの10名が、FIFAが定める18歳未満の選手の国際移籍基準を満たしていなかったため、処分を受けた。

 久保が日本に帰国して、JリーグのFC東京や横浜F・マリノスでプレーしたのは、記憶に新しいところだろう。18歳になった時、彼らは再び国際移籍が可能となったが、結局、10人全員がバルサのトップチームに戻っていない。

 そのなかには、2018年のロシア・ワールドカップ(W杯)に最年少でメンバー入りした韓国代表FWイ・スンウ(水原FC)、アヤックスに所属するカメルーン代表GKアンドレ・オナナといった選手たちもいた。記事では、彼らの現在を報じているが、その最後に久保も取り上げられている。

「バルセロナが、後悔を感じているかもしれない選手だ。2015年にバルセロナを離れ、その後の数年間で有能な若い才能に成長した。そして、すぐにでも彼らに多くの問題をもたらせる存在になっている。2019年にはレアル・マドリードがFC東京から、この日本代表選手を獲得。レンタル移籍の期間を経て、20歳の久保はロス・ブランコスでのチャンスが訪れる見込みだ」

 若くしてバルサに才能を認められた才能の原石の中でも、各国代表選手にまで到達した選手は決して多くない。韓国人FWチャン・ギョルヒは23歳にして、すでに現役を引退した。イ・スンウと韓国人DFペク・スンホも現在は韓国に戻ってプレーを続けている。オナナは、ドーピング違反によって9か月の出場停止処分を受けていたなかで、最も順調にキャリアを歩んでいるように見える久保だが、この先、レアルで活躍する日が来るだろうか。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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