「変わったなと思われる1年にしたい」 群馬・大槻新監督が再出発で見据える“改革”

大槻監督は選手の一体感や雰囲気に手ごたえを感じている【写真:(C) THESPA】
大槻監督は選手の一体感や雰囲気に手ごたえを感じている【写真:(C) THESPA】

「ハードワークと執念」をキーワードに勝利にこだわる戦いを目指す

 新キャプテンに就任した35歳の元日本代表MF細貝萌は、浦和の強化部スタッフ、コーチ時代に携わった選手でもある。12年の時を経て、群馬の地で再会することになったのも、何かの縁だろう。大槻監督は、すべての選手・スタッフから「刺激をもらっている」と話す。

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「(細貝のように)プロになった時に関わって、何年も経ってこうしてまた一緒に仕事ができるのも縁だと思いますし、ほかにもそういう選手がいます。当時、私も監督という立場ではなく、お互いに仕事の仕方が変わるとは思いますけど、新しい選手、新しいコーチングスタッフ、非常に新鮮で楽しいです。選手たちは私の想像以上にまとまりがあって、雰囲気がいい。前向きに取り組もうと表現してくれているのはありがたく、いい感触です。目指すサッカーに関しては、『〇〇をやる』というスタイルではなくて、勝利のために労を惜しまない、ハードワークと執念を見せるところは絶対に見せていきたいです」

 ザスパクサツ群馬は2月6日まで沖縄でキャンプを行い、19日に行われるホームでのモンテディオ山形戦で開幕を迎える。大槻監督はクラブを支えるサポーターを「我々の一員」と表現する。

「2022年は選手、スタッフとともに、ザスパが変わったなと思われるように、何かきっかけを作るシーズンにしたい。J2は全42試合の中で、自分たちがやりたいことだけではなくて、お互いに対策し合うしのぎ合いが繰り広げられます。その背景に資金力の差、クラブ力の差もあって非常に興味深いし、チャレンジのしがいがあるリーグです。サポーターのみなさんは間違いなく我々の中にいます。ぜひ長いシーズンを一緒に戦い、ともに勝利を目指していただきたい。もうこれに尽きます」

 大槻新体制のザスパクサツ群馬が、J2で旋風を巻き起こすべく新たな船出を迎える。

[プロフィール]
大槻毅(おおつき・つよし)/1972年12月1日生まれ、宮城県出身。選手時代はソニー仙台FCでプレー。その後、水戸コーチ、大宮コーチ、浦和強化本部スタッフ、浦和コーチ、仙台ヘッドコーチ、浦和強化部スタッフ、浦和育成ダイレクター兼ユース監督、浦和ヘッドコーチ、浦和監督を歴任し、2022年から群馬で指揮を執る。選手の育成、モチベーターとして定評がある。

(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)

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