日本代表、サウジ戦15選手を金田喜稔が採点 辛口評価は2選手、「スーパー5つ星」も
大迫には「貪欲な姿勢をもっと求めたい」 伊東は「スーパー5つ星」
<FW>
■南野拓実(リバプール/→後半33分OUT)=★★★★☆(4つ星)
1試合を通じてまだ改善点は多いものの、苦しい時期が続いたなかで、ようやく結果を残してくれた。この試合の先制ゴールは非常に大きかった。なかなか活躍できなかったなか、あのゴール前での落ち着きぶりは凄い。気持ちが前面に出て焦ってもおかしくない場面だったが、冷静に切り返したプレーに感心した。
■伊東純也(ヘンク)=★★★★★(5つ星)
5つ星を超える“幻の6つ星”を与えたいぐらいの活躍だった。あえて言うならスーパー5つ星。1点目のアシストは伊東にしかできないプレーだった。相手も警戒してはずだが、それでもぶっちぎるのだから凄い。そして振り切った後、この瞬間しかないというタイミングで出したパスも見事。心身ともにコンディションが良くないと生まれないプレーだった。ゴールもスーパーボレーで、練習でもあんな一撃は滅多に出るモノじゃない。早くプレミアリーグなど最高峰リーグでプレーする姿を見たい。
■大迫勇也(ヴィッセル神戸/→後半23分OUT)=★★★☆☆(3つ星)
守備やポストプレーなど役割は多岐にわたるが、それでもストライカーとしてゴールを求めたい。身体を張って奮起し、らしさも徐々に出てきたとはいえ、「シュートがないと大迫らしくない」という見方を皆がして、そこを評価基準にしてあげないと、いつまでも物足りなさが付きまとうことになる。ゴールに絡むプレー、ゴールに向かう貪欲な姿勢をもっと求めたい。
金田喜稔
かねだ・のぶとし/1958年生まれ、広島県出身。現役時代は天才ドリブラーとして知られ、中央大学在籍時の77年6月の韓国戦で日本代表にデビューし初ゴールも記録。「19歳119日」で決めたこのゴールは、今も国際Aマッチでの歴代最年少得点として破られていない。日産自動車(現・横浜FM)の黄金期を支え、91年に現役を引退。Jリーグ開幕以降は解説者として活躍。玄人好みの技術論に定評がある。