日本に完敗のサウジ、無敗途絶え中東メディア危機感露わ 「中国戦が巨大な意味を持つ」

今予選で初黒星となったサウジアラビア代表【写真:AP】
今予選で初黒星となったサウジアラビア代表【写真:AP】

前節でW杯出場へ王手をかけるも、日本戦で最終予選初黒星を喫する

 日本代表は2月1日、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の第8節でサウジアラビア代表と対戦し、2-0で勝利した。この結果、グループBで首位に立つサウジアラビアとの勝ち点差を「1」に詰めて、7大会連続のW杯出場に王手をかけている。一方、敗れたサウジアラビアは最終予選初黒星。日本に勝っていれば、W杯出場が決まっていただけに、中東メディア「ARAB NEWS」は、「日本に0-2で敗れて、W杯出場はお預けに」という見出しで詳細を報じている。

 昨年10月7日、アウェーでの試合では、0-1でサウジアラビアに敗れた日本だったが、この日は前半のうちにMF南野拓実の最終予選初ゴールで先制すると、後半にはMF伊東純也の最終予選4試合連続ゴールが決まり、2-0でリベンジに成功した。

「ARAB NEWS」は、「勝利すれば、2試合を残してカタールW杯の出場権が決定することを知りながら臨んだ一戦で、サウジはグループBで初の黒星を喫した。この結果、最後までもつれる可能性が出てきた」と、指摘した。

 サウジアラビアは、3月の連戦ではアウェーで中国と対戦し、最終節ではホームにオーストラリアを迎える。次の中国戦は、グループ首位で戦えることから「グリーン・ファルコンズは、今も良い位置にいる。だが、3月の中国戦が巨大な意味を持つことになった。今日の試合より、はるかに良いパフォーマンスを見せなければいけない」と、この日の敗戦とパフォーマンスを受けて、警戒心を強めた。

 2018年ロシア大会に続き、2大会連続6度目のW杯出場を目指すサウジアラビア。最終予選初黒星を引きずらずに、残り2試合でW杯行きを決めることができるだろうか。

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