森保監督、チームの“レベルアップ”へ実感 「戦いのベースはできた」と手応え
苦しんだW杯最終予選の序盤から一転し、5連勝を達成
日本代表は2月1日のカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選、サウジアラビア戦に2-0の勝利を収めた。苦しんだ予選の序盤から5連勝を果たしたチーム状況に、森保一監督は「戦いのベースはできてきていると思う」と話した。
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日本はこの最終予選、初戦でオマーンにホームで敗戦。続く中国戦には勝利したものの、第3戦となった敵地でのサウジアラビア戦に敗れて1勝2敗という厳しいスタートになった。しかし、そこから1点差での苦しい試合が続きながらも勝利を続けると、1月27日の中国戦、このサウジアラビア戦といずれも複数得点を挙げる2-0の勝利を飾った。
これにより、日本は勝ち点を18に伸ばして首位サウジアラビアを1ポイント差で追う2位の状況となり、まだオマーン戦が始まっていない3位のオーストラリアに対しては勝ち点4差をつけた。
森保監督は、第4戦のオーストラリア戦から4-3-3システムを導入して5連勝しているチームについて、「ベース」と「オプション」の関係を語った。
「選手たちがやってくれている個人の積み上げに加え、戦いのベースはできてきていると思う。対戦相手によってのオプションで変わる部分はあるが、チーム全体で試合に向かう姿勢、攻守の優先順位など積み上げてきたことを、選手たちが良いコミュニケーションを取りながらレベルアップしてくれていると思う。そのベースの上に、対戦相手によって戦い方のオプション、個々の判断をつけ加えること。やるべきことのベースとオプションの部分を試合で生かしてプレーにつなげてくれていると思う」
このサウジアラビア戦では、相手の左サイドがストロングポイントとされるなか、右サイドバックのDF酒井宏樹と右ワイドのMF伊東純也の関係性でカウンターの場面を作り出し、MF南野拓実の先制点につなげた。全体のコンセプトがあるなかで、試合に応じた細部の対応ができるチームになってきたという手応えを話している。
「自分たちが何をやらなければいけないか、ベースを持ったうえで状況によっての使い分けを選手がコミュニケーションを取って共有してくれた」
この勝利により、3月のオーストラリア戦に勝利できれば周囲の勝ち点状況に関係なくB組の2位以内と本大会出場が決まる。敵地での厳しい戦いになるが、ベースの上に選手たちの判断によるオプションが乗る森保ジャパンが、最後のひと山を乗り越えに行く。
(FOOTBALL ZONE編集部)