「彼は生まれ変わった… 指揮官として」 EUROを制覇したC・ロナウドの無軌道な闘将ぶりに欧州も衝撃
コンテ、シメオネは目じゃない!? 熱すぎるロナウド
ポルトガルの初優勝で幕を閉じた欧州選手権(EURO)だが、決勝戦で涙の負傷交代を強いられたポルトガルのエースFWクリスティアーノ・ロナウド(レアル・マドリード)がプレーでなく闘将として存在感を放った。衛星放送「ビーイン・スポーツ」は左膝を痛めて退場したはずのスーパースターの延長後半のヒートアップぶりを特集。フェルナンド・サントス監督より前に立ち、凄まじい身振り手振りと絶叫で選手に檄を飛ばすエースは英メディアに「ロナウドは蘇った… 監督として」とレポートされている。
EURO決勝のフランス戦、ロナウドは相手MFパイェとの接触プレーによって左ひざを負傷した。一度はプレーを再開させたものの、前半25分に痛みに耐えかねて自ら途中交代を要求。号泣しながらピッチを去った。
しかし、応急処置を終えたロナウドはポルトガルのチームメートを支えようと、試合途中からベンチに戻った。膠着した試合は延長後半4分に途中出場のFWエデルが値千金のミドル弾を決め、ポルトガルが均衡を破った。
ここで傷つき、ベンチに下がったはずのロナウドが躍動した。サントス監督よりもテクニカルエリアの前方に飛び出し、鍛え上げた肉体を躍動させ、オーバーリアクションでレアルの同僚DFぺぺらピッチ内の選手に容赦なく怒鳴り続けた。
そして。殊勲のエデルに対しても指示を送ったかと思えば、サントス監督とともにテクニカルエリアを飛び出して第4審判もあきれたような表情を浮かべた。敵陣のテクニカルエリア内まで“侵攻”し、タッチラインの中に足を踏み入れるなど違反行為を無意識のうちに繰り出すロナウドの勢いに押されたのか、レフリーも何故かスルー。サントス監督はエデルにコーチングをする際に、背後から指示を出したロナウドを面倒臭く思ったのか、さすがに手で押しのけていた。