エリクセン、英ブレントフォード移籍決定 心停止で無所属…ICD装着してプレミア復帰
EURO試合中に心停止で昏倒、インテルではICDを装着でのプレーは不可
インテルと契約解除して所属クラブのなかったデンマーク代表MFクリスティアン・エリクセンが英プレミアリーグのブレントフォードに加入することが正式に決まった。今季終了までの契約で、約2年ぶりのプレミア復帰となる。
エリクセンは昨年開催された欧州選手権(EURO)にデンマーク代表の一員として出場していたが、グループステージ初戦のフィンランド戦の前半途中に心停止を起こして倒れた。心肺蘇生法によって一命をとりとめたが、その後に手術で心臓に植え込み型除細動器(ICD)を装着していた。
セリエAではICDを装着した選手のプレーは許可されていないため、現役続行を望むエリクセンは昨年12月にインテルと契約を解除。古巣アヤックスのリザーブチームで練習に参加しながら移籍先を探していた。そうしたなかでエリクセンに復帰の手を差し伸べたのはブレントフォードだった。
同クラブは1月31日、エリクセンが今季終了までの契約にサインしたことを発表。トッテナムに所属していた2020年1月以来2年ぶりのプレミアリーグ復帰となる。現在オランダにいるエリクセンは数日中にロンドンに移動する予定で、チームへの合流は来週以降になるという。
チームを率いるデンマーク人のトーマス・フランク監督は公式サイトを通じて「我々はブレントフォードにワールドクラスの選手を連れてくるという信じられないような機会を得た」と喜びを露わにしている。エリクセンは長期間実戦から離れていたものの「クリスティアンは最高の状態であれば試合を支配する能力を持っている」と同胞への期待も口にした。
正確なキックを武器にチームの攻撃を組み立てる司令塔のエリクセンが再びピッチに戻ってくる。ブレントフォードでどのようなプレーを見せてくるだろうか。
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