元日本代表DFが推奨、サウジ戦のスタメンは? 「長友を代えないなら南野より久保」
長友を左SBで使うなら「個で崩せる」久保の起用も一手か
そのなかで栗原氏は、「代えられる可能性があるのは左サイド」と見解を述べる。中国戦ではMF南野拓実(リバプール)とDF長友佑都(FC東京)がスタメン起用されたが、2人の連係はほとんど見られず、長友との交代で後半13分から出場したDF中山雄太(ズウォレ)がチーム2点目を演出するピンポイントクロスでアピールした。
「(可能性としては)左が代わるほうが先。左が代わらないと前(1トップ)も変わらない。でも、大迫(勇也)は中国戦で決定機を外した場面はありましたけど、らしいところもあったし、少し良くなってきたので、無理やり代える必要はない気がします。それよりも南野のほうが気になります。サウジはアウェーなので引き分けで万々歳。引いてカウンターという形をとってくること、全体的にスピードがあることも考えると、長友を代えないのであれば、うまくフィットしていない南野よりも久保とか個で崩せる攻撃力のある選手を使ったほうがいいと思います」
ホームで開催されるサウジアラビア戦は、グループ2位以内でW杯本大会の出場権を獲得するために、勝ち点3を積み上げておきたいところ。起用法へ様々な議論が巻き起こっているが、これまでの森保監督の采配を踏まえれば、中国戦と同じスタメンを送り込む可能性も十分あるだろう。
「中山は(中国戦で)目に見える結果を出したので、本来であれば中山でもいいとは思います。ただ、森保監督が中山に関して、怪我とか少しでも不安材料があるならスタメンでは使わないかもしれない。勝利が一番いいですけど、サウジも力はある。今の力関係を考えたら、最低でも勝ち点1は拾わないとダメ。ホームだし、負けることは許されない」
7大会連続のW杯出場に向けて、サウジ戦での森保監督の采配が大きなポイントになるのは間違いない。
[プロフィール]
栗原勇蔵(くりはら・ゆうぞう)/1983年9月18日生まれ、神奈川県出身。横浜F・マリノスの下部組織で育ち、2002年にトップ昇格。元日本代表DF松田直樹、同DF中澤佑二の下でセンターバックとしての能力を磨くと、プロ5年目の06年から出場機会を増やし最終ラインに欠かせない選手へと成長した。日本代表としても活躍し、20試合3得点を記録。横浜FM一筋で18シーズンを過ごし、19年限りで現役を引退した。現在は横浜FMの「クラブシップ・キャプテン」として活動している。
(FOOTBALL ZONE編集部)