田中がブラジルとの圧倒的な差にさいなまれた無力感 スポルティング・リスボンでの成長を誓う

「本当に悔しい、この差を埋めたい」

 日本代表FW田中順也(スポルティング・リスボン)は14日、ブラジルに国際親善試合で0-4と大敗を喫し、クラブでのさらなる成長を誓った。
 圧倒的な大差で敗れた試合後、田中は無力感にさいなまれた。
「自分自身、満足いっていない。もっといいものを見せられたというか……悔しいですね。こんなんじゃないって思いながら、押し込まれる時間帯があって、ただただ時間が過ぎていった」
 前回の9月のアギーレジャパンの発足時には、インサイドハーフで起用されたが、この日は本職に近い3トップのウイングを任された。だが、砂場のような足場にもかかわらず、遊び心あふれるプレーをふんだんに披露する本気モードとは言えないカナリア軍団に翻弄され続けた。
 後半10分、ループ気味のラストパスでFW岡崎慎司(マインツ)のポスト直撃弾を演出したのが、唯一最大の見せ場となった。だが、後半24分、途中交代でピッチを去るまで相手の技量に圧倒される場面が目立った。
「本当に悔しいし、この差を埋めたい。ポルトガルリーグでもそういうプレーヤーはいっぱいいる。しっかり練習して、きょうの気持ちを次につなげられるようにしたい」
 前線に実力者がそろうスポルティングでは、なかなか出場機会を手にできていないが、田中はクラブに戻ってスキルアップを目標に掲げた。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

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