ポルトガルの神童に新たな勲章! 18歳328日でEURO決勝に出場し、史上最年少記録を更新
年齢詐称疑惑も浮上するサンチェスが、C・ロナウドが12年前に作った記録を抜く
ポルトガル代表のバイエルンMFレナト・サンチェスは、延長戦の激闘の末に1-0勝利を飾った欧州選手権(EURO)決勝フランス戦で先発出場を果たし、同代表FWクリスティアーノ・ロナウド(レアル・マドリード)の持つEURO決勝出場の最年少記録を塗り替え、最年少欧州王者となった。UEFA公式サイトが報じている。
これまでのEURO最年少記録は2004年ポルトガル大会決勝ギリシャ戦で敗れたロナウドが記録した19歳150日だった。12年の時を超えて、ロナウドの最年少記録を破ったのは同じポルトガルの超新星サンチェスだった。18歳328日で、この日のフランス戦に先発。ロナウドが負傷交代となるなど、終始劣勢のチームでなんとか中盤で支えようとした。
今季ベンフィカからバイエルン・ミュンヘンに3000万ユーロ(約33億円)の移籍金で加入したサンチェスは、準々決勝ポーランド戦でゴールを決めるなど一躍その名を世界に轟かせた。その一方で、エリック・カントナ氏やパリ・サンジェルマン前監督のローラン・ブラン氏ら名手をオセールで育成したギー・ルー元監督は、「彼は18歳だと言っているが、彼の過去を洗わないといけないね。彼の生まれた後、生年月日が明らかになったんだ。誕生日が違うんだ。彼は23か24歳だと保証できる」と告発していた。
レナト自身は「ポルトガルで育って、ベンフィカに10年間いたのに、どうやったら25歳になれるんだろうね。理屈が通らないよ」と、疑惑を否定しているという。
プレー選択などで18歳とは思えないほどの成熟ぶりを見せる神童は母国の初優勝に貢献し、今大会の主役の一人となった。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images