データで選ぶ“EURO2016の顔”はフランスの名手パイェ UEFA選手バロメーターランクで1位に輝く
独自の集計で選手パフォーマンスを数値化し、公式サイトで発表
6月10日から31日間に渡って行われてきた欧州選手権(EURO)は、開催国フランスを破ったポルトガルの初優勝で幕を閉じた。
欧州サッカー連盟(UEFA)のEURO公式サイトでは「プレイヤーズ・バロメーター」として大会期間中に独自の集計により、選手の評価をランキング化して公開。大会得点王のFWアントワーヌ・グリーズマン(アトレチコ・マドリード)やウェールズ代表FWギャレス・ベイル(レアル・マドリード)を抑え、準優勝のフランス代表MFディミトリ・パイェ(ウェストハム)がトップ評価を獲得した。
この「プレイヤーズ・バロメーター」はスタッツを基にUEFAが独自に各選手を分析し、選手のパフォーマンスをランキング化したもの。大会期間中、毎試合ごとに更新されていた。選手はそれぞれGK、フルバック、セントラルDF、ディフェンシブMF、セントラルMF、アタッキングMF、ウインガー、FWの大きく8つのポジションに区別され、ポジションごとに重要視されるスタッツは異なっている。例えばディフェンシブMFであればタックルやインターセプトの数が高く評価され、ウインガーであればドリブルの成功数などが、高評価につながるという。
現地時間10日の決勝戦で全日程を終え、最終的なランキングが確定した。総合1位になったのは正確なキックを武器とするパイェだった。開幕戦のルーマニア戦(2-1)では強烈な左足のミドルシュートで劇的な決勝点を奪うなど、昨季ウェストハムで見せた好調ぶりを“レ・ブルー”にも持ち込んだ。レギュラーとして決勝までの全7試合でピッチに立ち、計506分間プレー。3得点2アシストという申し分ない結果を残した。ルーマニア戦、アルバニア戦(2-0)と2試合連続でマン・オブ・ザ・マッチ(MOM)に選ばれた。