金田喜稔が指摘「本人も自覚しているはず」 中国戦出場16人を採点、最高&最低は?
伊東を左に回し、南野をベンチに下げるのも一案
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■大迫勇也(ヴィッセル神戸/→後半13分OUT)=★★★★☆(4つ星)
シュートに行けなかった場面もあったが、ボールに関与する時のプレーを見て、リズムが戻ってきた感じがあった。絶対に負けられない中国戦で、試合を左右するPKを蹴るというのは大きなプレッシャーがあったはずだが決め切った。オーバーなぐらい喜んでいたのは気迫の表れ。プレー全般で言えば3つ星だが、PKとはいえゴールを決めた点を評価した。
■南野拓実(リバプール/→後半40分OUT)=★★★☆☆(3つ星)
長友の関係性、大迫ら周囲との連係に多くの課題が残った。チャンスをモノにできず、現在のポジションで自分の形を見つけられていない。今の状態であれば、伊東を左に回し、南野をベンチに下げるのも一案ではないかと思えてしまう。
■伊東純也(ヘンク/→後半40分OUT)=★★★★★(5つ星)
伊東への依存度が高まり過ぎている感すらあるほどの活躍ぶり。PKを奪取したプレーに加え、追加点は大きかった。結果を残したという点では最高点を与えていいだろう。細部を見たら、クロスや仕掛けのミスがあるのも分かっているが、脅威を与えたのは事実だ。点を取れるのが何よりも大きく、今まで南野がやっていた仕事もこなしている。
金田喜稔
かねだ・のぶとし/1958年生まれ、広島県出身。現役時代は天才ドリブラーとして知られ、中央大学在籍時の77年6月の韓国戦で日本代表にデビューし初ゴールも記録。「19歳119日」で決めたこのゴールは、今も国際Aマッチでの歴代最年少得点として破られていない。日産自動車(現・横浜FM)の黄金期を支え、91年に現役を引退。Jリーグ開幕以降は解説者として活躍。玄人好みの技術論に定評がある。