“長友限界論”に金田喜稔が持論 「先発失格かというと、そうとも言い切れない」
“長友→中山”の交代策に理解「監督がベンチに置いておきたい気持ちも分かる」
次戦も長友スタメンの可能性が高いと見ている金田氏だが、日本が高さを重視する場合、状況が変わってくるという。
「ただ相手がオーストラリアなど高さのあるチームと対戦する時は話が別だ。高さの点で不安が残る長友に代えて中山の起用は十分あり得る」と指摘。さらに、強豪国などボールポゼッションの高いチームと今後対戦する際も、押し込まれる時間を踏まえて中山に分があると見ている。
金田氏はあくまで最終予選限定としながらも、“長友→中山”の交代策に理解を示す。
「長友に代えて中山をスタメンに推す声もあるが、中山はさまざまな役割やポジションができて、いろんな状況に対応できる“左サイドの切り札”でもある。これほど心強い存在はない。今回の最終予選で、中山はそういう立場であり、監督がベンチに置いておきたい気持ちも分かる」
2月1日の第8節でサウジアラビアと対戦する森保ジャパン。前回対戦で0-1と敗れた相手にどんなメンバーを送り出すのだろうか。
金田喜稔
かねだ・のぶとし/1958年生まれ、広島県出身。現役時代は天才ドリブラーとして知られ、中央大学在籍時の77年6月の韓国戦で日本代表にデビューし初ゴールも記録。「19歳119日」で決めたこのゴールは、今も国際Aマッチでの歴代最年少得点として破られていない。日産自動車(現・横浜FM)の黄金期を支え、91年に現役を引退。Jリーグ開幕以降は解説者として活躍。玄人好みの技術論に定評がある。