120分の死闘を制しポルトガルがEURO初V! フランスを破り史上10カ国目の王者に輝く
後半終了直前にはフランスに大チャンスも
後半に入っても、フランスがボールを持ちながらも膠着状態に陥った。ディディエ・デシャン監督は同13分にロナウドとの接触以降は精彩を欠いていた感のあるパイェを下げ、MFキングスレー・コマンを投入。スピードある突破に賭ける采配を見せた。そして同21分、左サイドからコマンが右足でクロスを上げると、走り込んだグリーズマンはマークを外してフリーに。決定的なヘディングシュートを放ったが、クロスバーの上に外れていった。
さらに同30分、コマンのスルーパスからジルーが抜け出して左足の強烈なシュートを放ったが、パトリシオが素晴らしい反応で弾き出した。その後、両監督とも終盤の戦いに備えてカードを切り、フランスはジルーに代えてFWピエール=アンドレ・ジニャクを投入。ポルトガルは今大会の新星MFレナト・サンチェスに代えてFWエデルをピッチに送り込んだ。
そして試合終了間際の後半アディショナルタイム、左サイドからのグラウンダーのパスを受けたジニャクが鋭い切り返しから右足を振り抜いたが、シュートはゴールポスト。スコアレスのまま試合は延長戦にもつれ込んだ。