120分の死闘を制しポルトガルがEURO初V! フランスを破り史上10カ国目の王者に輝く
延長後半4分、途中出場のFWエデルが値千金のミドル弾突き刺す
欧州ナンバーワンの座は初優勝のポルトガルに輝いた。欧州選手権(EURO)決勝が現地時間11日に行われ、ホスト国フランスと対戦したポルトガルは前半のうちにエースFWクリスティアーノ・ロナウドが負傷交代するアクシデントがあったものの、0-0で迎えた延長後半4分に途中出場のFWエデルが強烈なミドルシュートを決めた。これが決勝弾となり1-0で勝利。初のメジャータイトル獲得を成し遂げた。
ポルトガルは左足負傷で準決勝を欠場したDFペペ、出場停止だったMFウィリアム・カルバーリョがスタメン復帰。フランスは準々決勝アイスランド戦から3戦連続同じスタメンを採用。FWアントワーヌ・グリーズマンがトップ下に入る4-2-3-1システムで運命のキックオフを迎えた。
この日のファーストシュートはポルトガルだった。前半4分に最終ラインからのフィードに反応して、相手DFライン裏に走り込んだFWナニがシュートを放ったがクロスバーを越えた。序盤に主導権を握ったのはフランスで、同9分にFWオリビエ・ジルーのクロスからグリーズマンがヘディングで合わせると、ボールは放物線を描いてポルトガルのゴールに向かったがGKルイ・パトリシオがなんとかはじき出した。
同16分、ポルトガルに大アクシデントが発生する。立ち上がりにフランスMFディミトリ・パイェとの接触で左ひざを痛めたFWクリスティアーノ・ロナウドが、涙を流してピッチに座り込む。ロナウドは左足にテーピングを巻いてピッチへと戻ったものの痛みをこらえ切れず、カウンターの局面でも足を引きずって走れない状態になった。同25分に自らベンチに交代を要求する合図を送り、悔しさからかキャプテンマークを投げ捨てて担架で運び出される無念の交代となった。
決勝戦の主役候補を失ったピッチは両チームともにやや混乱した感も見られた。フランスが主導権を握ったもののポルトガルもシステムを4-1-4-1に変更して対応。スコアは動かずに0-0でハーフタイムを迎えた。